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足首斬りの刑
南陽では、秦からやってきた剛京を始めとする秦の役人と旧韓の役人との間で、毎日のように意見の衝突が起きていました。今回は友人が盗っ人をしようとするのを止めようとして一緒に逮捕された警察を任された男が同罪として「左足首切断の刑」を宣告されます。この刑罰に対して、旧城主の龍安は刑が厳しすぎると剛京に抗議しますが、剛京はこれが秦の法律だとして全く妥協せず、刑は執行されました。そして南陽の人民に対して、お前達は侵略されたのであり、決して特別扱いをせず、秦人と同様に扱うと宣言し悔しければ新鄭に助けてもらえと放言しました。旧韓の役人たちは剛京の横暴に憤りますが、龍安は決して反発してはならない。我々が反発すれば南陽の住民は決して秦の法に馴染まないとして我慢して秦法に慣れるように説得します。
法の下
そんな時、また事件が起きます。騰軍の兵士が南陽住民の娘に性的な暴行を加え、それを止めようとした娘の父が秦兵に刺殺され、激怒した娘の兄が秦兵を刺してしまったのです。南陽では、いくらなんでもこれは秦兵が悪いという意見と、そうは言っても秦の兵を刺しては罪は免れないとする意見に二分されます。しかし、剛京は「斬首だ」と言うと娘を暴行した秦兵の首を刎ねました。意外そうな顔をする旧城主の龍安に対し剛京は「あの兵は女を犯し女の父を殺した、ゆえに死罪」と述べ、法の下には秦人も韓人も関係なく、一般人も武人もない、全てが平等なのだと言います。これは一切の妥協も忖度も許さない秦の法の良い面が出た判断と言えるでしょう。
キングダム812話ネタバレ「変わりゆく南陽」
騰は事件に対し、遺族に十分な見舞金を与える事と、秦兵の綱紀粛正をより一層強めるように指示を出しました。こうして外では飛信隊と騰軍が入り乱れて実戦さながらの訓練が繰り返され、城内では南陽の住民と秦の役人がトラブルを積み重ねながら解決を繰り返す事で心の距離を縮めていきました。南陽の変化は、外からは分からず新鄭でも他の韓の都市でも、南陽の住民が酷い目にあわないように願うばかりでしたが、そのような思惑を遥かに超えて、南陽は変化していたのです。
運命の紀元前230年
そして、紀元前231年が終わり、紀元前230年がやってきます。それまでに飛信隊は新兵の訓練を完全に終えていました。目指すのは新鄭に籠城する韓軍17万人、いよいよ六国の一角、韓を滅ぼす戦いの幕が開きます。キングダム813話に続きます。
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