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人民よりも国家が大事
その事に真っ先に異を唱えたのは寧姫でした。戦争は軍隊がやるもので一般人を戦争に駆り出すのは権限の濫用だと言うのです。それに対し夏侯龍は人民は死んでもまた生まれるが滅んだ国は甦らないと主張します。寧姫は、一般人が秦の兵士に勝てるわけがない、もし、それで人民が全滅して国が滅んだら人民は無駄死になると夏侯龍に詰め寄ります。それに対し夏侯龍は、そんな事はあり得ないが仮にそうだとしても、国を守る為に死ぬのは崇高な死であり称えられるべきだと切り替えします。
人民を戦わすくらいなら降服すべし
寧姫は、夏侯龍の考え方に猛反発し、人民が戦う事になるくらいなら城門を開いて降服すると主張しました。その時、宮廷の空気が一気に張り詰め、夏侯龍の目が鋭くなります。そして、この期に及んで降服を口にするのは反逆罪で投獄だと告げるのです。寧姫は朝廷の空気が武力を持つ夏侯龍のために張宰相等の徹底抗戦派の独壇場になっている事を察知します。
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さらに夏侯龍は城内から逃亡しようとしたり、降服しようと口にした住民を逮捕し、鞭で撃ったり処刑したりし、さらに処刑した遺体を反逆者として城門で燃やしている事を告げます。これも夏侯龍からすれば、新鄭を死守するために城内の全ての人間が心を一つにするために必要な事でした。
洛亜完の帰還
優柔不断な韓王は、夏侯龍と張宰相の武力に押し切られる形で、新鄭城内の5歳以上の人間を全て戦争に動員すると言う進言を受け入れてしまいます。寧姫は動揺する住民を静めるために説明に向かいますが、すでに5歳以上の人間の総動員の布告は出ていて、住民たちは子どもを戦場に出す事だけはどうか許して下さい。老人は戦いますからと寧姫に懇願します。しかし、朝廷を夏侯龍に握られている寧姫はどうする事も出来ません。そんな時、鐘が打ち鳴らされ、洛亜完が率いる敗残兵が新鄭に戻った事が告げられました。
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