大人になると、やる機会はありませんが、子供の頃に「あっかんべえ」をした経験がある人は多いでしょう。やりかたは簡単で人差し指で目の下の皮を下げて赤い部分を見せるだけです。しかしこのあっかんべえはいつ頃から存在するのでしょうか?
平安時代末からある「あっかんべえ」
大河ドラマの時代考証などをまとめた考証要集によると、あっかんべえの歴史は11世紀の大鏡まで遡るそうで「目かかうをして児を脅せば」という一文が出てきます。「めかかう」が江戸時代頃には訛って「べっかんこ」になり、あっかんべえになったわけです。
元々は子供を驚かす技だった
現在では、あっかんべえは目の下を下げるよりも舌を出す方に意識が向き、相手をバカにしたり、挑発する技になっていますが、平安時代には目の下をめくって真っ赤な部分を見せる事で子供を脅かす技だった事が大鏡から見て取れます。恐らくは人を脅かすという行為が、やがて挑発する、バカにするという意味合いに変化したのだと思われますね。
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