あっかんべえは平安時代からあった!元々はどんな意味なの?

2023年2月3日


 

董卓

 

大人になると、やる機会はありませんが、子供の頃に「あっかんべえ」をした経験がある人は多いでしょう。やりかたは簡単で人差し指で目の下の皮を下げて赤い部分を見せるだけです。しかしこのあっかんべえはいつ頃から存在するのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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平安時代末からある「あっかんべえ」

吾妻鏡の表紙 書類.jpg

 

 

大河ドラマの時代考証などをまとめた考証要集によると、あっかんべえの歴史は11世紀の大鏡まで遡るそうで「目かかうをして児を脅せば」という一文が出てきます。「めかかう」が江戸時代頃には訛って「べっかんこ」になり、あっかんべえになったわけです。

 

 

元々は子供を驚かす技だった

 

現在では、あっかんべえは目の下を下げるよりも舌を出す方に意識が向き、相手をバカにしたり、挑発する技になっていますが、平安時代には目の下をめくって真っ赤な部分を見せる事で子供を脅かす技だった事が大鏡から見て取れます。恐らくは人を脅かすという行為が、やがて挑発する、バカにするという意味合いに変化したのだと思われますね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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