ダイエット中にどうしてもお腹が空いてきた、このままでは眠れないけど、だからってドカ食いするのは回避したい、こんな場合、アメ玉を食べてしまう人は多いんじゃないでしょうか?アメ玉一つなら、大したカロリーないし大丈夫と思ったら大間違い!空腹時のアメ玉は代謝的に最悪の選択ってご存知でしたか?
空腹とは体内の脂肪がまさに燃やされている状態
空腹時、新しいエネルギーが入ってこないと体内では肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンや脂肪細胞に備蓄された中性脂肪がエネルギーとして燃やされようとしています。しかし、この大事な時にアメ玉が投入されたらどうなると思いますか?
アメ玉のせいで脂肪燃焼がストップ
アメ玉の主原料は砂糖と水飴で、どちらも二糖類と呼ばれる2つの糖が結合したものです。体内では複雑な結合をしている食べ物ほど分解に時間がかかりますが、二糖類はわずか二種類なので簡単に分解され、体内にエネルギーが入った事が知らされます。すると、折角、これから燃えようとしていたグリコーゲンや中性脂肪が引っ込んでしまうのです。
インシュリン急上昇で脂肪がため込まれる
さらにアメ玉の悲劇は続きます。一瞬でエネルギーに代わるアメ玉のせいで体内からはインシュリンが大量分泌され血糖値が急上昇します。じつは糖や炭水化物以外の食事なら、血糖値の上昇がおだやかで、インスリンが過剰に分泌されることはありません。ところが空腹状態からアメ玉のような糖質主体の食べ物を食べると血糖値は急上昇、インスリンが必要以上に分泌され、糖分は脂肪として蓄積されてしまうのです。また、インスリンは血糖値を下げる為に分泌されるのでしばらくすると今度は低血糖になって猛烈な空腹感に襲われ、ドカ食いする事にも繋がるのです。
代謝のメカニズムを知ろう
ダイエットを考えている人は、カロリーの計算はよくしますが代謝についてはあまり考えません。アメ玉ひとつやパン1個ならカロリーも高くないので大丈夫だろうと思いがちです。しかし、空腹時に糖主体の食事を摂ると血糖値が急上昇してインスリンが大量に分泌され体内に入ったエネルギーが消費されずに備蓄にまわされるのです。このメカニズムを知っていれば、空腹時に食べるのは糖や炭水化物以外の、例えばバナナにしようとか、ゆでたまごにしようとか無糖のヨーグルトにしようとかチョイスも変わってくるでしょう。
▼こちらもどうぞ