銀行の収益モデルと言えば、人様のお金を預かり、それを利子をつけて人に貸し付ける事による利息と利子の差額による収益です。しかし、ATMで有名なセブン銀行は従来の銀行のビジネスモデルを覆しました。セブン銀行の収益の柱は引き出し手数料なのです。
全国600以上の金融機関と提携
銀行としては後発のセブン銀行は口座を持つ顧客は多くありません。しかし、発想の転換でセブン銀行は他の金融機関の口座を持つ人にセブン銀行を利用してもらおうと考えました。そのため、セブン銀行はATMを拡充し、銀行以外にもコンビニ、空港、駅など様々な場所に設置しました。さらにセブンATMは600以上の金融機関と提携する事でセブン銀行に口座を持たない人にまで利用してもらう事に成功したのです。
ATMをシンプルにしてコストをカット
セブン銀行は収益の核であるATMのコストを下げる為に様々な工夫をしました。通帳口や硬貨口を無くすことで造りを単純化、同時にユニバーサルデザインを採用し、誰にでも使いやすいATMにしたのです。従来のATMが一台800万円もするのに対し、セブンのATMは一台200万円と1/4のコストで製造でき、短期間でATMを増やす事に成功しました。
防犯にも貢献する売上金入金サービス
セブン銀行ATMの特徴には、売上金入金サービスというタクシーや小売店の現金売上をATMに入金できるサービスもあります。このサービスにより深夜営業をしている業者は防犯になるのと同時に、セブン銀行も不足するATMの紙幣調達に繋がり一石二鳥なのです。
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