2023年10月16日、ウクライナの陸軍司令官は、ウクライナの北東部、ハリコフ州のクピャンスクからドネツク州のリマンに至る戦線での戦闘が激化し、ロシア軍が前進しようとしている状況に危機感を表明しました。
ウクライナ陸軍のビデオ映像
ウクライナ陸軍が公開したビデオ映像では、シルスキー司令官が兵士たちに対し、クピャンスクとリマンの戦線で激しい戦闘が続いており、その理由として、ロシア軍がウクライナ軍の防衛線を突破しようと攻勢を強化していることを説明しています。
アブデーフカのコークス工場がロシアの狙い
また、ウクライナ陸軍の情報によれば、クピャンスク周辺だけでなく、東部戦線のアブデーフカとマカリフカ近辺でもロシア軍の攻撃がエスカレートしているとのことです。アブデーフカには大規模なコークス工場があり、ロシア軍は工場の占拠を目指し、先週にはアブデーフカ周辺に攻撃をかけました。
軍事支援乏しくウクライナ苦戦
ウクライナ軍は南部戦線での成功を収めてきましたが、その戦力は東部戦線から引き抜かれたものであり、アメリカや西側諸国からの軍事支援を要望しています。しかし、期待されたアメリカ陸軍の地対地ミサイルATACMSの到着が遅れており、F-16戦闘機もまだパイロットの訓練段階にあると言われています。さらに、イスラエルがパレスチナガザ地区に侵攻した場合、アメリカの支援がイスラエルに向かう可能性もあり、ウクライナの軍事的な課題は容易に解決されないとの見方が広まっています。
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