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ロシア中央銀行 政策金利引き上げ18%。戦争開戦時の[20%]に近づく

2024年7月31日


みずほ銀行風

 

 

ウクライナ戦争が長期化する中でロシア中央銀行は7月26日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を現在から2%引き上げ18%にすると発表しました。利上げは去年12月以来で、18%はウクライナ戦争開戦当初の金利20%に迫るものです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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労働力不足と軍需産業の活況でインフレ

日本史01 煙を吐く工場

 

ロシア中央銀行は、6月の消費者物価指数が2023年の同じ月に比べて8.6%上昇し、1年4か月ぶりの高い水準となっている事を受け利上げに踏み切りました。背景には、ウクライナ戦争長期化で、国民の多くが前線に送られる一方、国内では軍需産業の活況による雇用の増加で労働力不足が深刻になり、それに応じて労働者の賃金が上昇した事でインフレが加速していると見られます。政策金利の引き上げ後もインフレ率は高止まりし、6.5%から7%になりそうです。

 

 

不健全な景気活況は続くか?

世界史05b ロシアの国旗b

 

ロシア中央銀行はインフレを抑えるため、今後も金利の引き上げを検討する考えも示しています。しかし、ロシアの好景気はウクライナを侵略して得た物資や資源によるものではなく、現在進行中の戦争に巨額の予算を放り込んでいるために起きているバブルです。軍需産業は費用対効果は最悪で、軍事費に投資した分の金が戻って来るわけでもありません。それらの投資は今後、ロシア国民に戦争のツケとして重くのしかかる事になるでしょう。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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