ロシア国防省は、8月6日、ウクライナと国境を接する南部クルスク州にウクライナ軍の越境攻撃があり、ロシア軍が反撃したと伝えました。ロシアの公式SNSによるとウクライナ側の攻撃は最大で300人で戦車も加わっていたという事です。これまで防戦一方だったウクライナ軍がロシア領内に攻め込んだ事は、何を意味するのでしょうか?
ロシア公式SNSウクライナ軍がクルスク州への侵入を試みた
ロシアの公式SNSの発表では、ウクライナ軍は最大300人の将兵と戦車を伴い越境。国境地帯の村を狙ったとしロシア軍が反撃を加えたとしています。ウクライナ軍の攻撃で5人が死亡、20人が負傷したとの事です。ロシア国防省は予備軍を投入し砲撃と陸軍航空隊、ドローンによる攻撃を浴びせウクライナ軍を跳ね返したと表明しています。
テレグラムで住民に平静保つよう呼び掛け
また、クラスク州のスミルノフ知事代行は対話アプリ「テレグラム」に動画を投稿し砲撃やドローン攻撃で当初3人の民間人が死亡、また国境地帯スジャ近郊で救急車にドローンが直撃し、運転手と救急医療隊員が死亡したと明かしました。その後の情報では、スミルノフ知事代行は、今回のウクライナの越境攻撃で5人が死亡、少なくとも20人が負傷したと発表しました。知事代行は動画を通じ住民に対して平静を保ち、敵の情報で挑発されないように訴え、戦況は管理可能であると繰り返し述べているようです。
ウクライナ軍の狙いは不明
ウクライナ軍がロシア領内のクラスク州へ越境した理由は不明です。しかしロシア側の主張する300人規模の兵力と戦車やドローンを伴った攻撃が真実なら、偶発的な事件ではなく、何らかの意図があっての事でしょう。今後のウクライナ側からの発表が待たれます。
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