ウクライナ軍参謀本部は8月2日、ロシアに違法占拠された南部クリミア半島のセバストポリ港でロシアの潜水艦ロストフナドヌーを撃沈したと発表しました。ただし、轟沈の証拠となる映像などは提示していません。ロストフナドヌーは昨年9月にもウクライナ軍ドローンの攻撃を受けて激しく損傷し修理していましたが、今回のウクライナ軍の報道が事実なら、すでに黒海艦隊の1/3を失ったロシア海軍にとって追い打ちの打撃となりそうです。
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ウクライナには朗報
潜水艦ロストフナドヌーは2014年に進水した排水量3100トン、全長73.8メートルのキロ級潜水艦であり、カリブル巡航ミサイルを搭載してウクライナの重要インフラを攻撃していました。もし、ロストフナドヌー撃沈が事実ならロシアはクリミア半島からのウクライナインフラ施設への攻撃力を低下させた事になります。またウクライナ参謀本部は、同じ8月2日、クリミア半島のS400地対空ミサイルの発射機4基にも激しい損傷を与えたと発表しています。ウクライナ国防省もSNSを通じてロシアの潜水艦が黒海の底に沈んだと投稿し、攻撃した戦士たちの功績を称えています。
親ロシア派は平静を主張
ウクライナ参謀本部の主張に対し、クリミア半島の親ロシア勢力幹部ミハイル氏は8月3日は潜水艦の防御演習が実施されていたと述べ市内は落ち着いているとし、ウクライナ参謀本部の発表とは異なる見解を述べています。また、ロシアの軍事ブロガー、ボリス氏によると、轟沈とまでは言わないものの、ロストフナドヌーの入っていた修理ドックが攻撃を受けたと指摘しています。そのため、轟沈したかどうかは不明ながら、ロストフナドヌーがウクライナ軍の攻撃を受けたのは事実である可能性が高いようです。
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