2018年のNHK大河ドラマは明治維新最大の英雄、西郷どんこと西郷隆盛です。さて、西郷どんと言えば、独特な鹿児島弁ですよね?でも本当に西郷どんは「おいどん」とか「ごわす」とか使用していたのでしょうか?また、使用していたとすれば、それは、どういう意味なのでしょうか?
ごわすの意味と語源
大河ドラマ、西郷どんを見ていて、最初に不思議に思ったのはごわすという言葉ではないでしょうか?
そもそも、ごわすってどういう意味なのでしょうか?
用語辞典で調べると実は、ごわすというのは、丁寧語の「ございます」とか「あります」という意味でした。ですので、「西郷でごわす」と言えば、「西郷でございます」ですし、「ここにごわす」と言えば、「ここにあります」という意味なのです。もう少し丁寧な言い方には、「ごわんそ」があります。ただ、これは昔の方言で、現在の鹿児島県民は使わないそうです。
チェストの意味と語源
薩摩藩と言えば、薩摩示現流(じげんりゅう)が有名です。薩摩武士は幼少の頃から郷中(ごうちゅう)というグループに入り、木刀を片手にチェスト!と言いながら、木立の木を打ちまくっていたのです。でも、チェストって、一体どういう意味なのでしょうか?
こちらも、用語辞典で調べてみると、「強くすっど」だそうです。強くすっどが、つよっすど ちよっすど、チェストーに変化したのだと書かれています。また、別の説には、「知恵を捨てよ(無になれ)」がチエステになって、チェストになったという説や、1863年の薩英戦争で薩摩藩士がイギリスと戦った時に挑発の意味で「チェスト(胸を狙え)」と言ったというような説もあります。
おいどんの意味と語源
西郷どんは、自分の事をおいどんと言っています。では、おいどんって、どういう意味なのでしょうか?
こちらは、人代名詞で、一人称、「俺様」という意味なのだそうです。薩摩武士に特有の言葉とあるので、男だけが使うようですよ。つまり、「おいどんは西郷でごわす」と言えば、「俺様は西郷でございます」という意味になりますね。うーん、「俺様」と「ございます」は、ミスマッチの感じがしますね。ただ鹿児島弁は、言葉が詰まるので、「おどん」と聞こえる事もあります。ただ、「おい」という事もあり、こちらは「俺」です。
西郷隆盛の肉声は残ってるの?
NHK大河ドラマでは、鈴木亮平さんが演じている西郷どん、では、実際の西郷隆盛の肉声などは残っているのでしょうか?
結論から言いますと、残っていません。というより、西郷どんが死んだときには、まだ蓄音機は、ギリギリ存在していなかったのです。発明王エジソンが、録音と再生が出来る蓄音機を開発したのは、1877年12月、一方で西郷どんが西南戦争で明治政府軍に敗れて、鹿児島の城山で自殺するのは、1877年9月24日、つまり、西郷どんが死んで、3か月してから蓄音機は発明されたのです。
しかも、エジソンが発明したフォノグラフ(蓄音機)は、明治11年11月16日東京大学理学部機械工学教授だったイギリス人、ジェイムス・アルフレッド・ユーイングが日本に持ち込んで実験室で生徒の日本人を相手に録音実験をしています。惜しい、西郷どん、もう少し長生きしていれば、肉声が現代まで残ったかも知れないのにね・・
西郷どん解説者 kawausoの独り言
あくまでもミーハーな幕末維新初心者に向けて出来るだけ分かりやすくNHK大河ドラマ、西郷どんを解説しました。はじめての三国志では、大河ドラマ西郷どんを追いながら、初心者でも分かりやすい記事を配信していきますよ。それでは、皆さん、次の機会まで、あいがとさげもした!
※あいがとさげもしたとは、ありがとうございましたの意味
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