よかミカンの三国志入門
朝まで三国志悪




はじめての三国志

menu

デザイン担当:よりぶりん

白眼視の元になった竹林の七賢の阮籍、三国時代の故事成語

この記事の所要時間: 23




三国志 歴史 老いには勝てず

 

現代でも使われることのある故事成語の多くが中国に由来していることは、皆さんもご存知かと思います。

『白眼視』という言葉はいまでも良く使われる故事成語のひとつです。




白眼視ってどういう意味?

白眼視

 

相手のことを軽蔑するという意味で、『白い目で見る』などと言ったりもしますよね。

この『白眼視』という言葉、実は三国時代に生きたある人物が元になっています。




白眼視の元になった竹林の七賢の指導者、阮籍(げんせき)

200px-RuanJi

Photo by wikipedia 阮籍

三国時代末期、魏に『竹林の七賢』と呼ばれる人たちがいました。

今で言う知識階層の人たちで、酒を嗜み、歯に衣着せぬ言動で社会批判をしたことで知られる人物たちです。

 

その『竹林の七賢』の指導的立場であったとされる阮籍(げんせき)という人物がいます。

役職に進んで就こうとはせず、親類から叱責を受けてやむなく仕官したこともありましたが、病気を口実にしてすぐに辞めてしまいました。

 

司馬懿が魏の実権を握っても阮籍はやる気なし

7e8e7bdcf772f0c9f6e0fba1b4c75397_m

 

司馬懿が魏の実権を握ると、阮籍を役職に就かせますが、彼は殆ど給料泥棒と言われるほどの働きしかしませんでした。

酒を大量に貯蔵している役所の職に自ら望んでなり、酒を飲んで過ごしたと言います。

 

 

当時の中国には、喪中の者は酒や肉を断つ習慣がありましたが、阮籍は母親の葬儀に際しても酒を飲み、肉を喰らいました。

 

見かねたある人物が、当時阮籍が使えていた司馬昭に阮籍の左遷を進言しますが、

結局司馬昭はやせ衰えた阮籍を憐れみ、彼の罪を不問に付しました。

 

 

晋の時代の歴史書『晋書』の記述によれば、阮籍は司馬氏の簒奪行為と政争に明け暮れる様を目の当たりにし、

自らに一切政争には関わらないと決心して、酒を飲んで過ごす生活を選んだとされています。

数多くの著作や詩を残し、特にその詩は李白(りはく)にも影響を与えています。

 

『白眼視』は阮籍が客人に対する態度を使い分けていた

54fc3fb0f9ec17e4668e294773cafc21_m

 

『白眼視』は、阮籍が客人に対する態度を使い分けたという逸話が元になっています。

阮籍には青眼と白眼、二種類の目つきを使い分ける特技がありました。

偽善と礼儀を嫌っていた阮籍は、儒教を重んじる=礼儀を重視する儒家の人間に対しては軽蔑を隠さず、白眼を向けて応対したと言います。

その一方で、自分の気に入った人物に対しては青眼で応対しました。

 

 

他人を軽蔑することを『白眼視』

e3219e1634ff04161ee7a29e3912cf1b_m

 

この阮籍の逸話から、他人を軽蔑することを『白眼視』と言うようになったということです。

また、『白眼視』ほどには使われることはありませんが、『青眼』も“親しい人を迎える際の喜びの眼差し”、という意味で用いられることがあります。




耳で聞いて覚える三国志

 

 

 

こちらの記事もよく読まれています

馬良(眉白)

よく読まれている記事:三国時代の故事成語『白眉』と『泣いて馬謖を斬る』

苦肉の策(笑)

よく読まれてる記事:三国志の故事成語『苦肉の策』(くにくのさく)って何?

司馬懿 はじめての三国志

よく読まれてる記事:三国志の英雄たちの詩を調べたら司馬懿ヒドすぎワロタwww

 

 

この記事を書いた人:石川克世

石川

ライター:

石川克世

自己紹介:

三国志にハマったのは、高校時代に吉川英治の小説を読んだことがきっかけでした。
最初のうちは蜀(特に関羽雲長)のファンでしたが、次第に曹操孟徳に入れ込むように。
三国志ばかりではなく、春秋戦国時代に興味を持って海音寺潮五郎の小説『孫子』を読んだり、
兵法書(『孫子』や『六韜』)や諸子百家(老荘の思想)などにも無節操に手を出しました。

好きな歴史人物:

曹操孟徳
織田信長

何か一言:

温故知新。
過去を知ることは、個人や国家の別なく、
現在を知り、そして未来を知ることであると思います。

 

関連記事

  1. 張飛の身長は何センチ?2mを超える大柄な武将だったの?
  2. みんな大好きウ◯チの話!三国志時代のトイレ事情
  3. 王騎将軍は二人いた!キングダムのカリスマの真実
  4. 72話:劉琦の恩返し、劉備江夏城へ入る
  5. 周瑜はどうやって時代を超越した軍師・魯粛を手に入れたの?
  6. 中国で最初に車椅子を使ったのは諸葛孔明だった? 車椅子を発明した…
  7. 曹操も思わずツイート!三国志の時代に造られた精巧な地図
  8. 趙雲と姜維の一騎打ち!姜維の武勇は本当に凄かったの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 諸葛誕(しょかつたん)ってどんな人?魏の「狗」も名声を得ていた魏の諸葛一族
  2. 115話:蜀キラー陸遜、火攻めで劉備を打ち破る!夷陵の戦い完結編
  3. 晏嬰(あんえい)とはどんな人?孔明の好きな梁父吟を作った春秋戦国時代の名宰
  4. 荀彧だけじゃない!?王佐の才と呼ばれた漢を紹介!
  5. 「自治三訣」って一体どんな言葉?東京都知事の所信表明に出てきた言葉を分かりやすく!
  6. 孫軟児とはどんな人?趙雲の妻、名将を支えた奥さん

三國志雑学

“はじめての三国志150万PV" “広告募集"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

【映画・関ヶ原を100倍楽しめる】司馬遼太郎の歴史小説「関ヶ原」の魅力をたっぷりご紹介 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース12記事【4/3〜4/10】 夏侯淵が滅ぼした宋建は韓遂を上回る長生き群雄だった 【三国志演義】孔明が残した錦嚢策(きんのうのさく)って一体なに? 【お知らせ】はじめての三国志メモリーズに周瑜を追加しました キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い! 【曹操を支えた賢才】卞氏がいたからこそ後ろを省みることなく曹操は戦い続けられた 井伊直虎はおんな城主だったの?それとも男?身長は高かったの?直虎の生涯から迫まる!

おすすめ記事

  1. 荀況(じゅんきょう)とはどんな人?始皇帝の法治国家の形成や李斯・韓非の先生
  2. 【長江三峡】劉備が逃げ込んだ白帝城によかミカンが突撃
  3. 鈍重なイメージは嘘!実は騎兵を率いたスマートな名将曹仁(そうじん)
  4. 【はじめての君主論】第1話:君主論ってなに?曹操とkawausoが解説するよ
  5. 曹洪(そうこう)ってどんな人?地味で目立たないが、曹操を支え続けた忠臣
  6. 【意外な事実】天才将軍・韓信は数学にも強かった事が判明!
  7. 関羽と張遼の「交流」をピックアップ!三国志演義のサイドストーリーに迫る!後篇
  8. 三国志の時代の庶民の家はどんな建物をしていたの?

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“邪馬台国"
PAGE TOP