三国志平話
麒麟がくる特集




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

【ネコ派必見】猫にまつわる中国史の逸話!古代漢民族は無類の猫好きだった?




スキッパーキ

 

前回のイヌに続き、今回はネコについて紹介したいと思います。

イヌ派ネコ派ともいわれるように、ネコといえばイヌに並ぶ人気のペット。

 

陸遜

 

特に近年の猫ブームにも表れているように、ネコ好きは一大勢力となっています。

それではイヌ同様、ネコもペットとして可愛がる風習は昔からあったのでしょうか。

 

関連記事:三国志時代のペット事情が興味深い!陸遜の孫も犬を可愛がっていた!




「猫」という漢字の意味と由来

猫 f

 

そもそも「猫」という漢字は「獣」偏に「苗」と書きますが、この成り立ちには二つの説があります。

一つは「苗」=鳴き声説。始皇帝の秦よりも古い時代の漢字音(上古音)を調べてみると、

「ミァウ」や「ミォウ」等、日本語でもおなじみのネコの鳴き声に似た発音です。

つまり擬声語の当て字ですね。

もう一つは、苗を荒らすネズミを捕食する動物だからというもの。

これは明の時代につくられた漢字字書『正字通』に引用されている北宋時代の学者・陸佃の説です。

ただそうであれば「猫」はむしろネズミを表す漢字になっていそうな気もします。




古代のマナーブック・礼記にも猫について記載がある

 

 

さて、毎度お馴染みの『礼記』には猫についての記事もあります。

郊特牲という天子が行う祭祀に関するトピックの中に「迎猫」という儀式があり、

ネコは田のネズミを食べるため、この祭祀を行うのだと言っています。

つまり田んぼを荒らすネズミ駆除係としてネコをお祀りしたのです。

北宋時代に編纂された発音字典『広韻』にもネコとは「鼠を捕る獣」と説明されています。

 

Chief Mouser to the Cabinet Office wiki

 

そういえばイギリスの「首相官邸ネズミ捕獲長(Chief Mouser to the Cabinet Office)」も

有名ですし、日本でも明治時代にペストが流行した時には国をあげて家々にネコを飼わせ、

ペストネズミを駆逐したといいますから、

古来ネコとは常にネズミを狩る動物というイメージだったのですね。

 

中国最古の漢字字書にも猫について触れている

 

 

さらに中国最古の漢字字書『説文解字』によると、ネコはタヌキの仲間と思われていたようです。

「狸猫」という単語があり、本来は野生の猫の意味ですが、現代中国語ではタヌキにも使われます。

 

某国民的アイドルの青いネコ型ロボットが作中でしばしばタヌキと間違われるのは

中国5千年の歴史的には間違っていないのかもしれません。

 

そんなネコですが、陝西省泉護村での発掘調査によって、

少なくとも5300年前には中国でイエネコが飼われていたという報告がされました。

 

エジプト f

 

ちなみにイエネコといえばエジプトが発祥の地として知られていますが、

エジプトのイエネコの歴史は確実なところで紀元前4千年ごろ、

つまり約6千年前まで遡るとされていますので、砂漠を超えて中国に伝播したとも考えられます。

 

猫にまつわる中国史の逸話

 

 

ところでネコにまつわる中国史の逸話といえば、則天武后のエピソード。

『旧唐書』『新唐書』に載っている話で、

庶民の位に落とされ投獄されたライバル蕭淑妃が

「武后は鼠に生まれ変わり、私は猫となってその喉笛を食いちぎってやる」と呪ったことから、

以後武后はネコを嫌い、宮中で飼うのはタブーになったといいます。

逆に言えば、それまで宮中でネコが飼われていたということですね。

また同書に、隴右節度使の朱泚が、部下の趙貴の家に同じ乳で育った仲の良いネコとネズミがおり、

珍しいので皇帝に献上したというユニークな話も載っています。

 

水滸伝とも関連性がある

 

 

その他ネコをモチーフとした絵などが宋代にいくつか見られますが、

中でも面白いのは『水滸伝』でも有名な北宋代一の芸術皇帝・徽宗の『猫図』です。

実際は直筆でないともいわれていますが、嘘でも自ら描いたと伝わるくらいなので、

皇帝の目の届く範囲にネコが飼われていたのは間違いありません

(この『猫図』は国立国会図書館デジタルコレクションで見る事ができます)。

 

猫 f

 

また『宋史』には民家のネコの話もあるので、

皇帝から庶民まで身分問わずネコを飼っていたことが伺えます。

文献や発掘で見える限り、ネコはイヌに比べると飼育率は低かったようですが、

それでも昔からヒトの身近な動物であったことは変わりありません。

そんなネコが十二支の割り当てから外れた理由を考えてみると興味深いテーマとなりそうです。

 

参考元:5300年前中國已開始養貓-新華網

 

 




 

よく読まれている記事

曹操01

 

よく読まれている記事:曹操を好きになってはいけない6つの理由

 

朝まで三国志

 

よく読まれている記事:朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第1部

kawauso 投壺

 

関連記事:三国時代の娯楽にはどのようなものがあったの?タイムスリップして当時の人に取材してみた

 

袁紹 曹操

 

よく読まれてる記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

 

この記事を書いた人:楽凡

baienfu

自己紹介:歴史専攻は昔の話、今は漢文で妄想するのが得意なただのOLです。

楽凡

楽凡

投稿者の記事一覧

HN:

楽凡

自己紹介:

歴史専攻は昔の話、今は漢文で妄想するのが得意なただのOLです。
何か一言:

タイムマシンが欲しいけど発明されたくない葛藤。

関連記事

  1. 【素朴な疑問】馬謖って失敗ばかり強調されるけど手柄とかないの?
  2. 劉備玄徳が眩しい理由 三国志 【ホラッチョ劉備】皇帝の子孫は後付け設定だった?
  3. 【管鮑の交わりとは何?】管仲と鮑叔の友情を描いた故事
  4. 二刀流の劉備 劉備は二刀流の達人だったのか?劉備が双剣を所持していた理由
  5. 賈詡が献帝を完璧ガード!長安特別警備隊出動!
  6. 荀攸(じゅんゆう)ってどんな人?同族の荀彧の影に隠れた才能
  7. 馬謖に魏打倒を叩き込む諸葛亮孔明 馬謖は諸葛亮にチョー可愛がられていたのは本当?溺愛していた理由と…
  8. 三国志 武器 【武器】三国志時代やキングダム時代に活躍した鉤鑲や馬甲

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. 異民族に好かれる董卓
  2. 猛暑に苦戦している観客達 いだてん
  3. 北条氏康

おすすめ記事

  1. 孫策と周瑜ってそういう関係だったの!?清代に囁かれた禁断のBL説 周瑜と孫策
  2. 趙雲は本当に英雄?趙雲はイケメンでかっこよかったの?
  3. 冊封(さくほう)とはどういう意味?分かりやすく解説 邪馬台国と魏軍の兵士
  4. 朝まで三国志2017 三国志の最強軍師は誰だ! 第14部
  5. 【キングダム548話】「乱戦下の策」ネタバレ&レビュー
  6. 読者の声(2018年11月6日〜11日)

三國志雑学

  1. かぼちゃ 孫権
  2. 魔王曹操
“はじめての三国志150万PV" はじめての三国志コミュニティ総合トピック
“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 黄月英
  2. 龐統2

おすすめ記事

僕陽の戦いで見る八健将(はちけんしょう)の実力に迫る! スーパーエリート袁術!理由はファミリーにあり?スーパー名家を探るよ 董卓はどうしてデブになったの?真面目に考察してみた 徳川家康は孫権を参考にしていた?二人の共通する人材起用のポイントとは!? 初めてでも大丈夫!楽しい正史 三国志の読み方 織田信長 【センゴク】何で信長は比叡山焼き討ちをしたのか? 徳川家を守った篤姫 篤姫のお墓がある上野寛永寺ってどんな所?一般の墓と違う? 【大三国志 攻略7】大注目!序列第1位のあの同盟が登場!天下乱舞はどうなっているのか!?

はじさん企画

“if三国志" “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志"
“西遊記"

“三国志人物事典"

PAGE TOP