はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【晋の文公亡命旅行がすごい】中国大陸を横断していた亡命生活

この記事の所要時間: 39




 

古代中国の春秋の五覇の一人晋の文公(ぶんこう)。

彼は父王のせいで晋の国を追われることになってしまいます。

その後晋の君主として返り咲くことができるのですが、晋の国を脱出してからなんと19年後も

後になってからです。

さて彼は晋の国を脱出してから色々な国に亡命することになるのですが、

彼の亡命旅行がとんでもないことになっているのです。

 

関連記事:これであなたも知ったかぶり!春秋時代をザックリ紹介!

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

 




晋の国から狄へ逃亡

 

晋の重耳(ちょうじ=後年の晋の文公)は父王に殺害されそうになると晋の首都から脱出して、

狄(てき)へ逃亡します。

狄とは春秋時代に存在していた異民族のことを指しております。

重耳は狄へ逃亡しこの地でなんと12年もの月日を過ごすことになります。




狄の地で富を貯めてから・・・・

 

重耳はこの狄の地で12年もの間亡命生活を続けておりました。

その間狄の王や重臣達から色々な支援を受けており、

亡命貴族であるにも関わらずそれなりに富を蓄えることに成功します。

そして彼の重臣である狐偃(こえん)の進言によって狄の地を脱出して、

春秋五覇の一人である斉の桓公(かんこう)に助けを求めるべく斉へ向かいます。

重耳は狄の地を離れる時に一緒に暮らしていた女性に

「25年立って私が戻ってこなかったら誰か違う人と結婚してくれ」と述べたそうです。

このことから重耳は晋の国主になるまでに25年ほどはかかるのではないかと考えていると

思っていたのです。

 

斉へ行くも・・・・

 

斉に到着した重耳は桓公(かんこう)に優遇され高い地位を与えられることになります。

また彼は重耳に自らの娘を与えて彼の世話をさせます。

至れり尽くせりの状態であった重耳は斉にいることが居心地がよく

「この地にずっと居ようではないか。」と狐偃や趙衰(ちょうし)らに述べておりました。

その度に彼ら重臣は「公子。当初の目的を忘れてはなりません」と幾度も注意しておりましたが、

重耳は聞く耳持たずでした。

そんな平和な日々を送っていた重耳ですが、

桓公が亡くなると彼の跡を継ぐべく後継者争いが勃発。

重耳の重臣達はこのまま斉にいれば後継者争いに巻き込まれてしまうと考え、

重耳にたらふく酒を飲ませて酔っ払わせてから馬車へ放り込んで、

そのまま斉から逃げ出すことにします。

 

楚へ到着し、この地でも優遇される

 

重耳は斉を無理やり脱出させられてから各地の小国へ亡命するのですが、

当てにすることはできませんでした。

そして重耳は南方の超大国である楚へ亡命することになります。

楚王は名君と言われた成王の時代で重耳が亡命してくると彼を優遇してもてなします。

しかし成王は「楚は晋まで行くには遠い国である。そこで重耳殿。

秦を味方につければ晋へ帰ることができるであろう。

いま秦君は晋に恨みを持っているので、必ず力になってくれるはずである」と重耳へ提案し、

彼を秦の国境まで送り届けることにします。

 

秦君の力を借りて晋の君主に返り咲く

 

重耳は秦へ到着すると秦君から大いにもてなされることになります。

そして秦君の力を借りてついに晋の君主に返り咲くことに成功するのです。

 

関連記事:なんで重耳は生まれた国から逃げなければならなくなったの?

関連記事:介子推(かいしすい)とはどんな人?晋の重耳に自らの身を犠牲にして忠誠を尽くす

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

晋を追い出されてから19年もの間亡命していたことになるのですが、

回った国々は9カ国になり、河北から中原、そして江南へ行ってから関中である秦にに入って、

再び晋に帰ることになります。

中華を横断した亡命旅行をした重耳でしたがこれだけの国々を回り、

中国大陸を横断したのは晋の文公である重耳だけではないのでしょうか。

 

参考文献 講談社 覇者への道 尾崎秀樹著など

 

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:劉邦や劉備も手本にした人物 「重耳」 とは?

関連記事:【見逃した方向け】情熱大陸に出演した原先生の苦痛の漫画人生

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー





よく読まれている記事

キングダム 40巻

よく読まれている記事:【キングダム好き必見】漫画をより面白く読める!始皇帝と秦帝国の秘密をまとめてみました

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれている記事:知らないと損する!始皇帝と大兵馬俑を100倍楽しむための外せないポイント

 

キングダム 政

 

 

よく読まれてる記事:【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎

 

兵馬俑 kawauso

 

 

よく読まれてる記事:戦術マニア必見!兵馬俑の戦車で2200年前の戦略がわかる!

 

始皇帝

 

 

よく読まれてる記事:中華統一後の始皇帝は大手企業の社長並みの仕事ぶりだった!?彼が行った統一事業を紹介

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 劉備の蜀攻略戦で活躍したのは武将ばかりではなく、みんな知っている…
  2. 孤高の天才参謀・竹中半兵衛重治は知略で君主を追い出した!?
  3. 【江陵攻防戦】名将・曹仁が見せた粘り腰が周瑜に致命的な一撃を加え…
  4. 武田信玄の駿河侵攻戦はどうやって攻略をしたの?
  5. 6倍の敵に対して一歩も退かずに渡り合った名将・高橋紹運がヤバイ!…
  6. おんな城主 直虎を100倍楽しむ!今川に呪われてしまった井伊家宗…
  7. 李通(りつう)とはどんな人?義侠心に溢れた魏の知られざる勇将
  8. ドリフターズの主人公・島津豊久ってマイナーだけど何をした人なの?…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 【センゴク】丹波の反乱と松永久秀の反乱
  2. 呉範(ごはん)とはどんな人?当たる占いをご所望なら私にお任せください!風占いの達人
  3. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース21記事【3/27〜4/3】
  4. 【水滸伝】可哀想すぎる強引な梁山泊のスカウトが悲劇を産む
  5. 【秋射】命中率が低ければ降格処分も!厳しい三国志時代の勤務評定
  6. 【軍師連盟】司馬懿は遼東遠征の時なんで大虐殺をしたの?

三國志雑学

ピックアップ記事

おすすめ記事

鄧芝(とうし)ってどんな人?|敵国孫権に愛された蜀の名使者 ライバルへの最期の言葉、劉備と曹操のイイ話 キングダムの羌瘣(きょうかい)は実在したの?飛信隊の美女にはモデルが存在した! 【孟徳新書】曹操の兵法書は敵の手に渡らなかったの? 【キングダム】王翦・王賁の血筋は楚漢戦争時代にも登場していた!? 孫権の妻たちは意外と知られてない? 三国志で映画にしてほしいシーンベスト10 孔明サンの真っ黒メモリー、讒言でライバルを叩き落とせ!

おすすめ記事

  1. 赤眉軍(せきびぐん)とは何者なの?後漢演義最強のDQN軍団
  2. 84話:龐統登場と同時に左遷(笑)
  3. 【衝撃の事実】ドラゴンブレイドは虚構ではない!二千年前に遭遇していたローマ軍と漢軍
  4. キングダムに登場する司馬尚はどんな性格なの?【キングダムネタバレ予想】
  5. 【春秋戦国時代の偉人】武霊王はなぜ胡服騎射を導入したの?
  6. 魏の名臣・荀彧(じゅんいく)はなぜ亡くなったの?【謎の死を遂げた名臣】
  7. 韓遂(かんすい)とはどんな人?生涯の大半を反乱にささげた不屈の反骨心【後半】
  8. 武田信玄の最強の敵!?武田家を揺るがす大事件を勃発させた武田義信

はじさん企画

袁術祭り
特別企画
異民族
諸子百家
春秋戦国時代
日常生活
はじめての三国志TV
PAGE TOP