キングダムに登場し、秦王政を苦しめ続けてきた呂不韋(りょふい)。
彼は秦の国の丞相として君臨し、政治・軍事を一手に引き受けており、
秦の国では秦王政よりも権力を持っていた人物でした、
元々呂不韋は一介の商人でしたがどうして秦の宰相に成り上がることができたのでしょうか。
今回は呂不韋が秦の宰相になることができたきっかけをご紹介したいと思います。
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衛の商人・呂不韋
呂不韋は戦国時代の人で、衛という物凄く弱小国の出身です。
彼は商人として色々な人に物流や何が高く売ることができるのかを学びながら商人として、
成長してきます。
戦国時代の商人には色々な物を扱っていますが、多くは武器や兵糧であったと思われます。
しかし呂不韋は武器や兵糧よりも宝物や什器を取り扱っておりました。
上記の物は物が嵩張ることなく輸送費もほとんどかかるものではありませんが、
各国の王や貴族、公族達へ売り払えば高値で買ってくれるものでした。
呂不韋はこれらを趙国などから買い入れて、他国の王や貴族、公族達に売り払ってかなりの
金儲けに成功します。
ボロ屋に住んでいた秦の王族を発見
呂不韋は王や貴族達が好みそうな物を手に入れて、趙へ向かいます。
趙の貴族達にいつも通り宝物を買ってもらうと一軒のボロボロの家を見つけます。
この家に住んでいたのは趙に人質として預けられている
昭襄王(しょうじょうおう)の息子の一人である異人(いじん)が住んでいることを知ります。
呂不韋ボロボロの家の前に留まり色々と考えているとある事を思いつきます。
そして彼はボロボロの家の戸を叩いてなかにいるであろう秦の公族と出会うことになります。
呂不韋の出世はこのボロ屋に住んでいる異人から始まる
呂不韋は戸を叩いて秦の公族である異人と出会うことになります。
異人は「何用じゃ」と呂不韋に尋ねます。
すると呂不韋は「あなた様を秦王へなれるようにするためにやってきたものです。」と述べます、
偉人は「はいはい。嘘ばっかついてんじゃあない。」と言って戸を締めようとしますが、
呂不韋が「あなた様はこのままでは趙の王によって殺害されてしまうかもしれませんぞ。
それでも良いなら私はここで失礼させていただきます。
しかし私の話をちょっとくらい聞いてみようかなと思ったのであれば、
私の話を聞いてみても損はありますまい」と述べます。
偉人はこの呂不韋の言葉を聞いて彼を家の中に招き入れることになるのです。
そして呂不韋はこの異人の家に招き入れられてことによって、
出世する端緒を掴むことになるのです。
異人を咸陽へ返す方法とは
異人は呂不韋を家の中に招き入れると彼と膝を突き合わせて話し込みます。
彼は呂不韋へ「どうすればわしは王になるのことができるのか」と問います。
すると呂不韋は「私は各国へ出入りしている商人で、秦の内情にもそこそこ詳しいです。
あなた様を秦の国主である王へ就任させる方法はこのような方法です」と述べます。
呂不韋が異人を秦王へ就任させる手順は
1:安国君(あんこくくん)が一番気に入ってる女性である華陽公主(かようこうしゅ)の
姉を口説き落として信頼感を得ること
2華陽公主の姉の信頼感を得た後に華陽公主と会って、
趙で人質となっている異人の話をする。3華陽公主が安国君に異人を後継者にするように推挙。
上記四つのステップを踏むことでうまくいくであろうと異人へ述べます。
このことを聞いた異人は早速呂不韋へ頭を下げてお願いすることになります。
戦国ライター黒田レンの独り言
さて呂不韋は異人へ上記で説明したステップを踏んで異人を王へ就任させるための計画を立案。
この計画は果たしてうまくいくのでしょうか。
それは次回ご紹介したいと思います。
参考文献 講談社 覇者への道 尾崎秀樹著など
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