広告募集
ビジネス

はじめての三国志

menu

はじめての変

衝撃の事実!呂不韋は始皇帝の父だった?諸子百家のいいとこ取りの雑家

この記事の所要時間: 342
photo credit: P6290038.sm via photopin (license)

photo credit: P6290038.sm via photopin (license)

 

諸子百家(しょしひゃっか)は己の理想を体系化し、思想として後世に残しました。

(縦横家だけは少し違いますが)

 

為政者は己の人徳を以って下々を従わせ、人民は年長者と目上のものに礼儀を尽くすことで国家の安泰を図ろうとした儒家、

厳正な法律による秩序を求めた法家、博愛と非戦を説いた墨家……。

 

しかし、どのような理念であっても、そこにはどうしても欠点が生じてしまいます。

 

ならば、それぞれの考えの良いところを取ればいいのでは?

そんな“調子のいい”ことを考えたのが雑家でした。

 

 

諸子百家の百科事典『呂氏春秋』って何?

呂不韋

 

雑家を代表する思想家に、呂不韋という人物がいます。

彼は人気コミック『キングダム』でも知られる秦王、政に仕え、その丞相として権勢を誇った人物でした。

 

その呂不韋が各地から集めた食客たち(一説にはその数3000人もいたと言われます)から

得た知識をまとめ記した書物を『呂氏春秋』といいます。

 

呂不韋自身は道家思想を持っていましたが、『呂氏春秋』は中立的な立場から編纂された書物で、

儒家や法家、墨家といった諸子百家の主張からいいとこ取りして作られたまるで百科事典のような書物でした。

 

関連記事:儒教(儒家)ってどんな思想?|知るともっとキングダムも理解できる?

関連記事:キングダムの時代に開花した法家の思想

関連記事:戦う思想家集団 墨家(ぼくか)とは何者?

 

一字千金(イチジセンキン)の語源も面白い

 

呂不韋はこの本の出来栄えを鼻にかけ、市場の真ん中にそれを開いて置くと、

「この書物に一字でも書き足す、あるいは一字でも削除できたものには千金を与えるぞ」とお触れを出したそうです。

 

この故事から、非常に優れた文章を賞賛する故事成語として『一字千金』が生まれました。

 

秦の異人を利用して成り上がりを図る呂不韋

 

呂不韋はもともと商人として各地を渡り歩き、富を築いていました。

彼は趙の国で、囚われの身であった秦の王族に連なる人物と出会います。

 

囚われの身でみすぼらしいなりをしたその人物を、周囲の者は相手にしませんでしたが、呂不韋は彼を利用して秦で成り上がることを思いつきます。

この時、彼がその人物を見て発した言葉「奇貨居くべし」という言葉は、

後にチャンスを逃してはならないという意味の故事成語として用いられるようになります。

 

秦王をプロデュースし、丞相となる呂不韋

始皇帝 はじめての三国志

呂不韋の根回しによって、秦に王族として帰ることになった異人は、名前を子楚と改めます。

子楚は帰国に際し、呂不韋が寵愛していた芸姑を譲って欲しいと申し出ます。

 

呂不韋は愛人を失うことをためらいましたが、

ここで子楚の機嫌を損ねるのも得策ではないと考え、結局彼女を子楚に譲ります。

 

 

しかし、この時芸姑はすでに呂不韋の子を身ごもっていました。

子楚が秦に帰国した後に生まれたその子は政と名付けられます。

 

……そう、後の秦の始皇帝の父親は呂不韋だったのです。

 

関連記事:三国志とキングダムのそっくり武将は誰?|信と呂蒙

関連記事:王騎将軍は二人いた!キングダムのカリスマの真実

 

秦の宰相に成り上がった呂不韋

呂不韋

 

子楚の子である政が秦王になると、呂不韋は丞相として絶大な権限を手にします。

かつて愛人だった芸姑=現在の太后との不義密通も続いていました。

 

嫪毐(ろうあい)という男を後宮を送り込む

嫪毐 ろうあい

 

しかし、さすがに身の危険を感じ始めた呂不韋は、

根が淫乱だった太后に嫪毐(ろうあい)という男を紹介、宦官であると偽って後宮へと送り込みました。

 

嫪毐は太后の寵愛を受け、呂不韋に続く権力を得ますが、太后との不義密通がバレて謀反を起こそうとします。

結局彼は政に討伐されてしまいます。

 

関連記事:嫪毐(ろうあい)ってどんな人?男のウェポンで天下に名をとどろかせる

 

呂不韋は最期どうなるの?

photo credit: Yogic via photopin (license)

photo credit: Yogic via photopin (license)

 

嫪毐の謀反の罪は彼を後宮に入れた呂不韋にも波及、その罪に連座させられます。

 

この時は、これまでの功績を考慮した政によって丞相の職からの罷免と蟄居で済まされますが、後に叛乱を疑われて流刑となり、

呂不韋は己の末路を悟って服毒自殺しました。

 

商才には長けていた呂不韋?

 

もともと商人の出である呂不韋はおそらく商才に長けていたのでしょう。

 

ビジネスチャンスを見逃さない商人である呂不韋にとって、

諸子百家の思想もまた、便利な商売道具に過ぎなかったのかもしれませんね。

 

関連記事:秦の始皇帝が造り出した伝国の玉璽

関連記事:秦が中華統一できたのは秦が三流国家だったから?

関連記事:滅びゆく秦、そして中国に二人の巨星が現れる

 

関連記事

  1. これはみみっちい・・実は手紙をガン見していた曹操の逸話
  2. 3月レキシズルバーSP「はじめての三国志」をやってきたよ
  3. 【シミルボン】ええっ!そうなの?陳寿の三国志が簡潔な本当の理由
  4. 卞夫人のライバル?息子がすべて優秀な環夫人
  5. 朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ(笑) 第9部
  6. 年末年始にまとめ読み!これを読めば三国志が丸わかり30選【総集編…
  7. 関羽・張飛・趙雲の息子達は勇将だったの?蜀の二代目特集
  8. 赤壁の戦いで孔明が東南の風を吹かしたじゃん?あれマジらしいよ?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 夏侯惇は本当に自分の目玉を食べたの?
  2. 三国志時代の便利すぎる水時計と元祖ブタの貯金箱を紹介!実は知られていない三国時代のイイモノ
  3. 閻行(えんこう)とはどんな人?韓遂の部下だが曹操の人質アタックに敗れる
  4. 義兄弟・張苞と関興はどこまでが三国志演義の創作なの?
  5. 三国志の時代に象兵はいたの?
  6. 顧夫人とはどんな人?小覇王・孫策の娘の謎に満ちた生涯

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

藺相如(りんしょうじょ)とはどんな人?三大天の一人!趙の名宰相であり廉頗のかけがえのない親友(1/3) 「楚」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介 【はじめての孫子】第9回:其の疾きことは風の如く、其の徐なることは林の如く 【軍師連盟】晩年の司馬懿には欠点はなかったの? 【龍帥の翼】張良が黄石公からもらった三略とはどんな書物なの?【留侯世家異伝】 【衝撃】秦の始皇帝陵は実は完成していなかった!壮大な地下宮殿と兵馬俑の謎 登山家・馬謖の山登りにはちゃんと意味があった! 馬謖は街亭の敗戦の後、何を画策したの?孔明を裏切る行為で憂え悲しむ

おすすめ記事

  1. 劉備暗殺計画|甘露寺の婚儀と錦嚢の計 その1
  2. 【三国志の誤植集】何平や喬国老や橋玄って誰?うっかりミスが大惨事!
  3. 平原君(へいげんくん)ってどんな人?欠点多いけど結果オーライ!人間臭い趙の英傑
  4. キングダムでついに韓非子の名が!韓非子ってなに?
  5. 神は関羽だけではない!魏の曹植の天才ぶりを作詩と共に紹介
  6. 1万7000人、秀吉軍のフルマラソン(中国大返し)街道でお茶とおにぎり食い放題、5日間で70キロ走破
  7. 項羽に勝ったのはこれだ!項羽に勝つことができた劉邦自らの自己評価とは?
  8. キングダムのレジェンド、楽毅(がくき)は何をした人?

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP