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三国志にも麻薬常用者はいた?魏の何晏は中毒患者?

この記事の所要時間: 215




 

ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の知って得する三国志」のコーナーです。

 

近年では覚せい剤などといった禁止薬物を使用・所持していて

逮捕される芸能人などをニュースで見かけます。

残念な話です。どうして薬物なんて……って不思議になりますよね。

禁止薬物は他にもいろいろな種類があります。

日本では所持していただけでも捕まる大麻。

これを営利目的で栽培したら懲役10年だそうです。

しかしアメリカ合衆国のワシントン州では合法です。

オランダも住民の半数が使用しているようですね。(オランダは合法ではないようですが)

今回は三国志の時代の薬物(麻薬)について掘り下げていきます。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:曹操の求賢令が年々過激になっていて爆笑




魏の何晏は中毒患者?

 

薬物(麻薬)の話で最も有名なのは魏の何晏です。

彼は五種類の鉱物で作られた幻覚剤をいつも服用していました。

「五石散」です。

向精神薬とされています。服用すると体が温まってきますが、

そうならなかった場合は中毒で死に至ったそうです。

「散発」と呼ばれる症状ですが、これを引き起こすためには絶えず歩いていなければなりませんでした。

これを「散歩」と呼びます。

ちなみに現代でもウォーキングや散歩は健康のために行っているひとが多いですが、

五石散を服用しているからではありません。当たり前です。

これは、あくまでも「散歩」の語源という話です。




何晏はあの李白に影響を与えた

 

この何晏は三国志の始めのほうに登場する後漢の大将軍・何進(かしん)の孫です。

彼は玄学という新分野のパイオニアとされています。

玄学とは哲学と道徳を結び付けた学問です。

当時でいうところの道家思想と儒家思想を合体したようなものですね。

儒教の経典「周易」と道家の「老子」「荘子」の三玄を主題にしています。

何晏は「道徳論」でこの儒家と道家は同一であると説き、

その根本は無であると主張しています。

要するに抽象的な議論が得意なひとだったのです。

この議論のぶつかり合いを「清談」と呼びました。

唐代の李白はこの清談の清澄さに影響を受けて詩作したそうです。

 

清談のルール

 

この清談にはかなり複雑なルールがあり、

両者は払子を持ち、それを振りながら問答するそうです。

どこか雅な雰囲気ですね。機知も大事ながら、その容姿も重要視されたようで、

何晏は白粉を愛用して容姿を正していたと伝わっています。

薬物中毒で、思考が哲学的、ビジュアル系……現代にも通じる要素がありそうです。

勝手な偏見ですが、仮に何晏が現代に転生したら、

物凄く人気のあるロックミュージシャン(それともラッパーかな)になっていそうな気がします。

それこそワールド規模で活躍したのではないでしょうか。

あくまでも独断偏見ですが。

 

五石散の流行

 

何晏が服用していた五石散は三国が統一された晋の時代から大流行します。

そして南北朝時代に盛り上がりをみせる「錬丹術」に繋がっていくのです。

西洋では「錬金術」とも呼ばれますが、夢見るのは人間皆同じなようです。

つまりこの五石散が世界中で研究された「不死の霊薬」製作の基になっていくわけです。

「不死の研究」はさておき、

この錬丹術がやがて中華の薬物学・化学の発達に寄与していくことになります。

麻薬の流行が文明の発展に繋がるというのは、なにか釈然としませんね。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

こうやって考えてみると、三国志にちょっとだけ登場し、

司馬懿によって処刑されてしまう何晏ですが、

実は後世にかなりの影響を及ぼした人物だったことになります。

よくよく振り返ってみると、この何晏、あの曹操に才能を愛された人物でした。

曹操の養子として育てられたのです。

それはやっぱりただ者ではありませんね。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

 

関連記事:スーパーDr華佗が曹操に殺された意外な理由に涙・・

関連記事:絶対ダメ!三国時代に流行していたドラッグ!?漢方薬を違法ドラッグにした何晏

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

ろひもと理穂

ろひもと理穂

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三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。

自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください!

好きな歴史人物:

曹操、蒲生氏郷

何か一言:

袁術は凄いひとだったかもしれませんよー!!

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