【シミルボン】自分を褒めまくり、曹丕の自叙伝が意識高い系でウザい


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シミルボン

 

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意識高い系って最近話題ですよね、環境問題や政治問題に熱心だけど、

前提として「俺は良く知っているが周りは愚民」というスタンスで周辺を見下して

変に深刻ぶっている扱いづらい人々の事です。

 

 

そういう上から目線が一般人としてはムカつくのですが、実は、そんな意識高い系が、

三国志の時代にもいたのです、それが魏王朝の建国者、曹丕(そうひ)でした。


一体、何様なんだ?当時の剣豪についての考察

 

曹丕は、典論(てんろん)という文学論を著わした文化人ですが、その典論には、

何故か曹丕の自叙伝が入っています、それだけで意識高い系のニオイがしますが、

内容もまさにその通りで、何だか、いちいち上から目線なのです。

 

「俺は剣術を学び、多くの師匠に就いた、全国には多数の流派があり、

それぞれやり方は異なっていたが、やはり地方はダメさ・・

都会の方が、なかなか優れたものがあったよ」

 

原文:余又学撃剣 閲師多矣 四方之法各異 唯京師為善

 

う~ん、全国に名を轟かせた剣豪ならまだしも、強いとはいえ、

三国志の武将レベルでは、そこまでではない曹丕にバッサリ切られてしまう地方の剣術、

ここにも「俺は良く知っている」という意識高い系の優越感が溢れています。

 

※曹丕の典論は、元々は、全五巻、百編ありましたが、後に散逸し、

現在は、中国南北朝時代、南朝梁の昭明太子によって編纂された詩文集

「文撰」に残されている一部が伝わるのみです。

 

参考文献:文選の研究

著者: 岡村繁 出版社: 岩波書店


豪傑と議論になり、試合でやっつける曹丕

 

そんな曹丕が太子だった時代、気の合う仲間を集めて剣術論をやりました。

その場には、平虜将軍の劉勲(りゅうくん)と奮武将軍の鄧展(とうてん)がいましたが、

 

この鄧展は、当時の5つの武器である、戈(か)殳(しゅ)戟(げき)

酋矛(しゅぼう)夷矛(いぼう)に通じており、同時に体術にも優れ、

武器を持たずに白刃の中に入る事が出来ると豪語していたようです。

 

しかし、意識高い系である曹丕、鄧展の武勇伝を聞く間に、

「どうも吹かしているだけで口先だけじゃね?」と思うようになり、

率直に鄧展に反論、ムキになった鄧展と剣の代わりにサトウキビを使って、

試合をする事になります。

 

その試合では、曹丕が素早い動きで、三度も鄧展の肘を打って勝利、

悔しい鄧展は泣きの一回でリベンジマッチをしますが、ここでも曹丕が面を打って圧勝、

鄧展は二度も敗れて面目丸潰れになってしまいます。

 

問題はここからです、ここで、

「勝負は時の運、つまらん事をしたな、さあ、飲み直そう」

 

と言えれば、カッコイイのですが、意識高い系の曹丕そうはいきませんで、

お得意の上から目線が炸裂します。

 

「私は、昔、名医の陽慶(ようけい)が弟子の淳于意(じゅんうい)に、

彼が最初に学んだ医術を放棄させて、頭の中をゼロにさせた上で

医学の秘術を授けたと聞いている。

私も、その故事に倣い、鄧展将軍が元の剣術を捨て去り

改めて立派な師について剣術を学ぶのを願わずにはおれん」

 

原文:昔陽慶使淳于意去其故方 更授以秘術

今余又願鄧将軍捐棄故伎 更受要道也

 

たかだか、酔った席でのサトウキビを使った剣術ごっこに勝っただけで

めちゃめちゃな上から目線で、鄧展の武芸者としての人生を全否定です。

これは、鄧展、相当ムカついたと思いますよ。

 

こういうのを自慢話で残す曹丕、意識高いですね(笑)


その口で何を、、人間謙虚さが大事さ・・

 

意識高い系全開の曹丕ですが、意外にも典論の自叙伝には、

「人間、天狗になったらおしまい」という反省の文章があります。

 

曹丕は若い頃に、二刀流の剣術に打ちこんで、かなり鍛えて強くなり

「自分より強い者なんかいない」と思い込むに至ったそうです。

 

ところが、その後、陳の国出身の袁敏(えんびん)という一刀流の武芸者に

稽古をつけてもらい、その強さに轟沈した事がつづられています。

 

「彼は一刀しか扱わないのに、二刀を操る対戦相手をいつも瞬殺した。

それは、変幻自在で、神の業の如く、こちらは袁敏の刀がどこから出てくるか、

まるで分らない、もし路地のような狭い場所で、袁敏と遭遇したら、

とてもその刀を防げないだろう・・」

 

二刀流こそ最強と思い込んでいた曹丕は、どうやら袁敏に瞬殺され、

その天狗の鼻をへし折られたようです。

 

しかし、典論の自叙伝を読む限り、この時の教訓は大して生きていないような・・

というより、当代随一の剣豪と戦い、瞬殺されて即座に改心できる俺、

なんて柔軟なヤツなんだろうという自惚れが見えるような感じです。

 

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