袁術祭り
李傕祭り




はじめての三国志

menu

はじめての変

【シミルボン】自分を褒めまくり、曹丕の自叙伝が意識高い系でウザい

この記事の所要時間: 226




シミルボン

 

※こちらの記事は「シミルボン」に配信されているコンテンツです。

 

 

意識高い系って最近話題ですよね、環境問題や政治問題に熱心だけど、

前提として「俺は良く知っているが周りは愚民」というスタンスで周辺を見下して

変に深刻ぶっている扱いづらい人々の事です。

 

 

そういう上から目線が一般人としてはムカつくのですが、実は、そんな意識高い系が、

三国志の時代にもいたのです、それが魏王朝の建国者、曹丕(そうひ)でした。




一体、何様なんだ?当時の剣豪についての考察

 

曹丕は、典論(てんろん)という文学論を著わした文化人ですが、その典論には、

何故か曹丕の自叙伝が入っています、それだけで意識高い系のニオイがしますが、

内容もまさにその通りで、何だか、いちいち上から目線なのです。

 

「俺は剣術を学び、多くの師匠に就いた、全国には多数の流派があり、

それぞれやり方は異なっていたが、やはり地方はダメさ・・

都会の方が、なかなか優れたものがあったよ」

 

原文:余又学撃剣 閲師多矣 四方之法各異 唯京師為善

 

う~ん、全国に名を轟かせた剣豪ならまだしも、強いとはいえ、

三国志の武将レベルでは、そこまでではない曹丕にバッサリ切られてしまう地方の剣術、

ここにも「俺は良く知っている」という意識高い系の優越感が溢れています。

 

※曹丕の典論は、元々は、全五巻、百編ありましたが、後に散逸し、

現在は、中国南北朝時代、南朝梁の昭明太子によって編纂された詩文集

「文撰」に残されている一部が伝わるのみです。

 

参考文献:文選の研究

著者: 岡村繁 出版社: 岩波書店




豪傑と議論になり、試合でやっつける曹丕

 

そんな曹丕が太子だった時代、気の合う仲間を集めて剣術論をやりました。

その場には、平虜将軍の劉勲(りゅうくん)と奮武将軍の鄧展(とうてん)がいましたが、

 

この鄧展は、当時の5つの武器である、戈(か)殳(しゅ)戟(げき)

酋矛(しゅぼう)夷矛(いぼう)に通じており、同時に体術にも優れ、

武器を持たずに白刃の中に入る事が出来ると豪語していたようです。

 

しかし、意識高い系である曹丕、鄧展の武勇伝を聞く間に、

「どうも吹かしているだけで口先だけじゃね?」と思うようになり、

率直に鄧展に反論、ムキになった鄧展と剣の代わりにサトウキビを使って、

試合をする事になります。

 

その試合では、曹丕が素早い動きで、三度も鄧展の肘を打って勝利、

悔しい鄧展は泣きの一回でリベンジマッチをしますが、ここでも曹丕が面を打って圧勝、

鄧展は二度も敗れて面目丸潰れになってしまいます。

 

問題はここからです、ここで、

「勝負は時の運、つまらん事をしたな、さあ、飲み直そう」

 

と言えれば、カッコイイのですが、意識高い系の曹丕そうはいきませんで、

お得意の上から目線が炸裂します。

 

「私は、昔、名医の陽慶(ようけい)が弟子の淳于意(じゅんうい)に、

彼が最初に学んだ医術を放棄させて、頭の中をゼロにさせた上で

医学の秘術を授けたと聞いている。

私も、その故事に倣い、鄧展将軍が元の剣術を捨て去り

改めて立派な師について剣術を学ぶのを願わずにはおれん」

 

原文:昔陽慶使淳于意去其故方 更授以秘術

今余又願鄧将軍捐棄故伎 更受要道也

 

たかだか、酔った席でのサトウキビを使った剣術ごっこに勝っただけで

めちゃめちゃな上から目線で、鄧展の武芸者としての人生を全否定です。

これは、鄧展、相当ムカついたと思いますよ。

 

こういうのを自慢話で残す曹丕、意識高いですね(笑)

 

その口で何を、、人間謙虚さが大事さ・・

 

意識高い系全開の曹丕ですが、意外にも典論の自叙伝には、

「人間、天狗になったらおしまい」という反省の文章があります。

 

曹丕は若い頃に、二刀流の剣術に打ちこんで、かなり鍛えて強くなり

「自分より強い者なんかいない」と思い込むに至ったそうです。

 

ところが、その後、陳の国出身の袁敏(えんびん)という一刀流の武芸者に

稽古をつけてもらい、その強さに轟沈した事がつづられています。

 

「彼は一刀しか扱わないのに、二刀を操る対戦相手をいつも瞬殺した。

それは、変幻自在で、神の業の如く、こちらは袁敏の刀がどこから出てくるか、

まるで分らない、もし路地のような狭い場所で、袁敏と遭遇したら、

とてもその刀を防げないだろう・・」

 

二刀流こそ最強と思い込んでいた曹丕は、どうやら袁敏に瞬殺され、

その天狗の鼻をへし折られたようです。

 

しかし、典論の自叙伝を読む限り、この時の教訓は大して生きていないような・・

というより、当代随一の剣豪と戦い、瞬殺されて即座に改心できる俺、

なんて柔軟なヤツなんだろうという自惚れが見えるような感じです。

 

シミルボン

 

【シミルボン】自分を褒めまくり、曹丕の自叙伝が意識高い系でウザい

の続きは、「シミルボン」内のページで読めます。

続きが気になる方は、「シミルボン」にアクセスしよう!

kawauso

kawauso

投稿者の記事一覧

三度の飯の次位に歴史が大好き

10歳の頃に横山光輝「三国志」を読んで衝撃を受け
まずは中国歴史オタクになる。
以来、日本史、世界史、中東、欧州など
世界中の歴史に興味を持ち、
時代の幅も紀元前から20世紀までと広い。
最近は故郷沖縄の歴史に中毒中、、

好きな歴史人物:

西郷隆盛、勝海舟、劉邦、韓信、、etc

何か一言:

歴史は現在進行形、常に最新のジャンルです。

関連記事

  1. 【衝撃】馬超は漢語が出来なかった?韓遂との不仲の原因を考える
  2. 日本人にとっての『三国志』の原点……吉川英治『三国志』
  3. 鄧禹(とうう)とはどんな人?光武帝の親友だが戦争にべらぼう弱い雲…
  4. 【李傕・郭汜祭り 4日目】献帝帰還の功労者の惨めな最期 張済(ち…
  5. 洛陽から発見された玉璽は本当に価値があったの?
  6. 120話:司馬懿失脚の隙を狙い孔明は北伐に踏み切る
  7. 孟嘗君(もうしょうくん)とはどんな人?戦国七雄に絶大な影響力を及…
  8. 袁術は反董卓連合軍の解散後どこで何をしていたの?

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 文化の違いを理解すれば三国志がより分かる!日本と中国では、こういう所が大違い?
  2. 三国志時代の兵士の給料と戦死した場合、遺族はどうなってたの?
  3. 呉の大都督、周瑜の魅力がありあまり過ぎて困る7つの理由
  4. 中国三大悪女に名を連ねた劉邦の妻・呂雉(りょち)とはどんな人?とても怖い実話
  5. 【第1回 幻想少女】衝撃の三国志が誕生!これぞ三国志革命だ!!
  6. 71話:黄祖に邪険にされ、甘寧は孫権に寝返る

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

65話:絶望する劉備に孔明が授けた天下三分の計 東方明珠のへなちょこ万里長城旅行記 その5 くまモンだけじゃない!三国志の時代にもあった着ぐるみ 【おんな城主・井伊直虎を見逃した方へ】第十七話「消された種子島」の見どころ紹介 もし劉備が夷陵の戦いに勝っていたら歴史はどうなった? 吉川元春(きっかわもとはる)がスゴイ!敵と味方から恐れられた戦の達人 周倉(しゅうそう)と関羽はどんな関係だったの?三国志の上司と部下事情 【センゴク】鳥取城の飢え殺しはどんな戦略だったの?兵士の死亡率を最小限に済ませる戦術とは?

おすすめ記事

  1. 羽林騎(うりんき)とは何?董卓を輩出した近衛部隊を分かりやすく解説
  2. 三国志は2つある!正史と演義二つの三国志の違いとは?
  3. 本拠地の兗州でクーデター発生!親友の裏切りにあった曹操
  4. 三国志の生みの親であり歴史家の矜持を悩ます歴史書編纂の裏事情
  5. 張羨(ちょうせん)とはどんな人?天下分け目の荊州合戦、劉表と争った南郡の支配者
  6. さよなら戦国BASARA!イケメン真田幸村の不細工伝説
  7. 曹操の偏頭痛は歯ぎしりが原因だった?歯ぎしりが引き起こす英雄の悲劇
  8. 60話:徐庶、劉備軍の軍師として曹操と対峙する!

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP