五丈原の戦いの裏側で活躍した魏の満寵とは?後編

2017年3月27日


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ハイ、それでは、三国志の世界をいろいろな角度から掘り下げていく

「ろひもと理穂の三国志プレイバックPartⅡ」のコーナーです。

 

さて前回から、西暦234年の蜀と魏の衝突「五丈原の戦い」の裏側、

同時期に行われた呉と魏の戦いに注目してお伝えしています。

それまで魏の呉方面の司令官であった曹休が病没し、

西暦229年に満寵が都督揚州軍事に任ぜられました。

孫権を封じる役目です。

さてこの満寵がどのような活躍をするのでしょうか。

 

前回記事:五丈原の戦いの裏側で活躍した魏の満寵とは?前編


満寵は読みが鋭い

 

西暦230年には満寵は明帝(曹叡)によって征東将軍に任じられました。

孫権は様子見で合肥に出兵します。あくまでも様子見ですぐに撤退する気配でした。

満寵は近郊の州から兵を集めていましたが、敵の戦意を聞いて明帝は解散するように命じます。

しかし満寵は孫権の撤退が偽装であることを見抜き、警戒を怠りませんでした。

そして予想通りに孫権は攻めてきましたが、満寵の備えを破ることはできませんでした。

さらに西暦231年に孫権は偽りの投降をさせて満寵を誘き出そうとしますが、

その偽装も満寵は見抜いています。

ただ、王凌だけは抜け駆けし孫権に叩かれています。

このとき王凌は抜け駆けするために明帝に満寵の老いが心配だと上奏し、

満寵は都に呼び出されていました。

西暦232年には盧江へ呉の陸遜が侵攻してきますが、

満寵はここでも孫権の陽動を見抜き、救援には向かわず陽宜口に陣を布いて備えます。

呉軍は成果を出すのは難しいと考え撤退します。

このように満寵は実に読みが鋭い将軍でした。

そこには大将軍になった司馬懿のアドバイスもあったともいわれています。


合肥新城の築城

 

これに関しては諸説あります。

西暦230年に築城が完了いたというものと、西暦233年だという説です。

どちらにせよ呉の水軍の威力を殺すために満寵はもとの合肥城よりやや北に新しい城を築城したのです。

西暦233年に孫権はまたも合肥を攻めます。初めての合肥新城攻めです。

しかし上陸してから遠くになったので様子見状態です。

魏兵らは孫権が攻めてこないと油断していましたが、

満寵は油断を誘ってから攻めてくると読んでいました。

その通りに孫権は兵を上陸させて攻め込みます。

しかし満寵はすでにそれを見越して伏兵を配しており、これを打ち破ります。


西暦234年の戦い

 

諸葛亮孔明が万全の準備で4月に第6次北伐に出兵します。

盟約を交わしていた孫権は巣湖から10万の兵を自ら率いて合肥新城を攻めます。

さらに陸遜・諸葛瑾には襄陽を攻めさせ、孫韶・張承に広陵を攻めさせます。

魏は多方面から一気に攻め込まれたのです。

魏の明帝は果敢な決断をします。満寵からの合肥新城を撤退し、

寿春まで前線を下げるという作戦を却下します。

そして援軍のため自ら親征するのです。

さらに諸葛亮孔明の抑え役の司馬懿にも援軍を出し、絶対に守りに徹することを厳命します。

こうして魏VS蜀・呉の一大決戦となったのです。


  

 

満寵の活躍

 

このとき満寵は明帝が到着する前に孫権軍を奇襲し、火攻めを敢行します。

そして合肥新城を落とすための攻城兵器を焼き尽くすのです。

さらに孫権の甥の孫泰を討ちます。

孫権は満寵から受けた損害の他に陣中で疫病が流行ったことと、

明帝が直々に出征したことで合肥の攻略を諦めて撤退しました。

 

 

 

五丈原では司馬懿がなんとか自制し、

防衛に徹したために諸葛亮孔明は病没し蜀も撤退することになります。

一大決戦は特に大きな成果もなく終了しました。

明帝はそれを見届け、戦場で活躍することなく悠々と都に引き上げたのです。

 

三国志ライター ろひもと理穂の独り言

 

呉はこの満寵の活躍によって何度も口惜しい思いをしています。

特に孫権は満寵の名前を聞くのも苦々しかったのではないでしょうか。

張遼以上に呉に効果的なダメージを与えた人物・満寵。

つわもの揃いの魏の将軍たちのなかでも燦然と輝く実績をあげた名将のひとりに間違いありません。

 

皆さんはどうお考えですか。

 

 

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ろひもと理穂

三国志は北方謙三先生の作品が一番好きです。 自分でも袁術主役で小説を執筆しています。ぜひこちらも気軽に読んでください! 好きな歴史人物: 曹操、蒲生氏郷

-三国志の雑学, 執筆者:ろひもと理穂
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