架空戦記
李傕祭り

はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【戦国四君・孟嘗君の逸話】五月五日の子に生まれた子は捨てよ!!父が信じた迷信が原因で悲劇が訪れる

この記事の所要時間: 210




 

春秋戦国時代を牽引した戦国四君の一人・孟嘗君(もうしょうくん)田文。

彼は五月五日生まれだったことを知っていましたか。

現在ではこどもの日で休日となっており、

皆様はゴールデンウィーク真っ最中で色々な所へ遊びに行っている時期でしょう。

しかし孟嘗君田文はゴールデンウィークを満喫している場合ではなく、

生きるか死ぬかの運命の瀬戸際に立たされておりました。

今回はゴールデンウィーク真っ最中の五月五日に生まれてしまったことが原因で、

大変な目にあった孟嘗君田文をご紹介したいと思います。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




「こいつを捨ててこい!!」by田嬰

 

斉の宰相として国政を運営していた田嬰(でんえい)。

彼には多くの子供がおり、ある側室が子供を出産します。

だが田嬰は子供が五月生まれであったことが原因で激怒。

子供を生んだ母親へ「今すぐこいつを捨ててこい」と命令。

子供を出産した母親は田嬰の命令に逆らって子供を捨てることなく、

隠して育て上げていきます。

この子供が後に孟嘗君として歴史に名を残すことになる田文です。




顔を真っ赤にして激怒

 

田嬰は大臣として斉の国政を取り仕切っており、

当時彼は各国から靖郭君(せいかくくん)と

呼ばれるほど知名度を上げておりました。

そんな中一人の青年が彼のもとを訪ねてきます。

彼は青年と一緒にいる側室へ「誰だこの人は」と訪ねます。

すると側室は「この子はあなたが捨てて来いといった子供です」と伝えます。

この側室の言葉を聞いた田嬰はまたまた顔を真っ赤にして激怒。

そして彼は側室へ「貴様。なぜ育てたんだ」と怒鳴り散らします。

側室は臆することなく田嬰へ「なぜそんなに怒るのでしょうか。

この子があなたに何をしたというのでしょうか。」と質問。

田嬰はこの質問に対して「こやつが五月五日に生まれたからだ」と一言述べます。

たったそれだけの理由で・・・・子供を捨てて来いなんてないんてひどいオヤジなのでしょうか。

現在なら考えられないことです。

 

田文の反撃

 

田文の母親は田嬰の言葉を聞き、怒りを押し殺して「なぜ五月五日の子供は

捨てなくてはならないのでしょうか。」と再び質問します。

田嬰はイライラしながら「五月五日に生まれた子供は戸口より背丈が大きくなると言われており、

戸口より背丈が大きくなれば親を殺害すると言われているからだ」と言います。

田文の母は田嬰が意味不明な迷信を信じていることに唖然として反論できませんでした。

母の言葉と田嬰の言葉が止んだ頃を見計らって田文は父である田嬰へ

「差し出がましいようですが、人の運命とは天から授かっているのでしょうか。

それとも戸口から授かっているのでしょうか。

もし人が天から運命を授かっているのではなく戸口から授かっているのであれば、

私の背丈よりも戸口を大きくすることで父上が信じていることを回避できるのではないのでしょうか。」

ともっともな正論を伝えます。

この言葉を聞いた田嬰は「ふん。うるさいわ」と言って奥へ下がってしまうのでした。

田文の正論に勝つことができないと悟った田嬰は奥へ逃げてしまったのです。

ずるいです・・・・。意味わかなんないです・・・・。

ていうか田文へ謝れって感じですよね。

しかし田嬰はその後も田文に一言も謝罪の言葉を述べなかったそうですが、

彼を自分の屋敷に済ませることにします。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

靖郭君田嬰は斉の宰相として国政を預かっていたのにも関わらずあのような意味不明な迷信を

信じていたことに驚きを隠せません。

中国の迷信はいろいろありますが、

頭脳明晰な人物でも当時の中国の人は簡単にあのような意味不明な迷信を信じてしまうそうです。

しかし田文の正論がなければもしかしたら田嬰は彼を亡き者にしたかも知れないと考えると、

迷信って怖いと思いませんか。

「今回の戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

じかいもまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

参考文献 司馬遷「史記」 奥平卓一・久米旺生訳など

 

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選

関連記事:【キングダム】桓騎の死に方を史実を元に3つネタバレ予想

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 【キングダム】李牧が言った「桓騎の弱点」って何なの?
  2. 孫権は名君?それとも暴君だったの?5分で分かる君主の評価
  3. 司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司…
  4. もはや「意地」の領域?田豊・沮授の進言を却下し続ける袁紹が凄すぎ…
  5. 孔明だけじゃなかった!?呉にも天下三分の計を唱えた人物がいたって…
  6. 暗君・劉禅も名君になれた?桓公と景公を教育した宰相・晏嬰と管仲の…
  7. 【キングダム ネタバレ予想 529話】遼陽城に巣くう連中の正体と…
  8. 飛信隊はどのような構成だったの?史実をもとに強さも考察

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 49話:許攸の寝返りが曹操を勝利に導く
  2. 【宦官の逆襲】後漢が滅んだのは本当に宦官のせい?悪いのは俺達だけじゃない!!
  3. 鄧禹(とうう)とはどんな人?光武帝の親友だが戦争にべらぼう弱い雲台二十八将の1人
  4. 顔良(がんりょう)ってどんな人?袁紹軍の勇将として名をはせた剛勇
  5. 鄧芝(とうし)ってどんな人?|敵国孫権に愛された蜀の名使者
  6. 夏候夫人|張飛の妻は、夏候淵の姪だった?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

郭嘉(かくか)の死因は結核だった?【はじさん臨終図巻】 金禕(きんい)とはどんな人?漢中防衛戦の陰に隠れたとある事件 董和(とうか)とはどんな人?孔明に認められた蜀の貴重な人材 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース20記事【12/12〜12/18】 陸抗(りくこう)ってどんな人?父の無念を晴らした孫呉最後の名将 【李傕・郭汜祭り 1日目】凶悪!董卓を上回る暴君李傕の履歴書 公孫康(こうそんこう)とはどんな人?虚を捨て、実を取り遼東に安寧をもたらした男【遼東三代記】 大阪城へいざ参らん!!黒田家元家老・後藤又兵衛

おすすめ記事

  1. 孟宗とはどんな人?孟宗竹(もうそうちく)の由来は呉の親孝行ものであるこの人から!
  2. 日中対決!後漢をぶっ壊した董卓と貴族政治を破壊した源義仲
  3. 楽天koboにて『#君主論』の販売を開始しました。
  4. どうして陳宮は呂布に従えたの?呂布を見捨てなかった天才軍師の生涯
  5. 三国志時代では戦死した遺体はどうしてたの?亡骸を運んだ霊柩車 槥
  6. 【週間まとめ】はじめての三国志ニュース26記事【7/17〜7/23】
  7. 【はじめての君主論】第3話:君主に必要とされる力量とは?光武帝と劉禅の違い
  8. 法正は名軍師だったの?性格が最悪な徳性なき蜀の天才参謀

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP