キングダム
馬超




はじめての三国志

menu

執筆者:黒田廉

【戦国四君・孟嘗君の逸話】五月五日の子に生まれた子は捨てよ!!父が信じた迷信が原因で悲劇が訪れる

孟嘗君




 

春秋戦国時代を牽引した戦国四君の一人・孟嘗君(もうしょうくん)田文。

彼は五月五日生まれだったことを知っていましたか。

現在ではこどもの日で休日となっており、

皆様はゴールデンウィーク真っ最中で色々な所へ遊びに行っている時期でしょう。

しかし孟嘗君田文はゴールデンウィークを満喫している場合ではなく、

生きるか死ぬかの運命の瀬戸際に立たされておりました。

今回はゴールデンウィーク真っ最中の五月五日に生まれてしまったことが原因で、

大変な目にあった孟嘗君田文をご紹介したいと思います。

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:キングダムファンなら絶対読むべき!三国志も面白い!




「こいつを捨ててこい!!」by田嬰

 

斉の宰相として国政を運営していた田嬰(でんえい)。

彼には多くの子供がおり、ある側室が子供を出産します。

だが田嬰は子供が五月生まれであったことが原因で激怒。

子供を生んだ母親へ「今すぐこいつを捨ててこい」と命令。

子供を出産した母親は田嬰の命令に逆らって子供を捨てることなく、

隠して育て上げていきます。

この子供が後に孟嘗君として歴史に名を残すことになる田文です。




顔を真っ赤にして激怒

 

田嬰は大臣として斉の国政を取り仕切っており、

当時彼は各国から靖郭君(せいかくくん)と

呼ばれるほど知名度を上げておりました。

そんな中一人の青年が彼のもとを訪ねてきます。

彼は青年と一緒にいる側室へ「誰だこの人は」と訪ねます。

すると側室は「この子はあなたが捨てて来いといった子供です」と伝えます。

この側室の言葉を聞いた田嬰はまたまた顔を真っ赤にして激怒。

そして彼は側室へ「貴様。なぜ育てたんだ」と怒鳴り散らします。

側室は臆することなく田嬰へ「なぜそんなに怒るのでしょうか。

この子があなたに何をしたというのでしょうか。」と質問。

田嬰はこの質問に対して「こやつが五月五日に生まれたからだ」と一言述べます。

たったそれだけの理由で・・・・子供を捨てて来いなんてないんてひどいオヤジなのでしょうか。

現在なら考えられないことです。

 

田文の反撃

 

田文の母親は田嬰の言葉を聞き、怒りを押し殺して「なぜ五月五日の子供は

捨てなくてはならないのでしょうか。」と再び質問します。

田嬰はイライラしながら「五月五日に生まれた子供は戸口より背丈が大きくなると言われており、

戸口より背丈が大きくなれば親を殺害すると言われているからだ」と言います。

田文の母は田嬰が意味不明な迷信を信じていることに唖然として反論できませんでした。

母の言葉と田嬰の言葉が止んだ頃を見計らって田文は父である田嬰へ

「差し出がましいようですが、人の運命とは天から授かっているのでしょうか。

それとも戸口から授かっているのでしょうか。

もし人が天から運命を授かっているのではなく戸口から授かっているのであれば、

私の背丈よりも戸口を大きくすることで父上が信じていることを回避できるのではないのでしょうか。」

ともっともな正論を伝えます。

この言葉を聞いた田嬰は「ふん。うるさいわ」と言って奥へ下がってしまうのでした。

田文の正論に勝つことができないと悟った田嬰は奥へ逃げてしまったのです。

ずるいです・・・・。意味わかなんないです・・・・。

ていうか田文へ謝れって感じですよね。

しかし田嬰はその後も田文に一言も謝罪の言葉を述べなかったそうですが、

彼を自分の屋敷に済ませることにします。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

靖郭君田嬰は斉の宰相として国政を預かっていたのにも関わらずあのような意味不明な迷信を

信じていたことに驚きを隠せません。

中国の迷信はいろいろありますが、

頭脳明晰な人物でも当時の中国の人は簡単にあのような意味不明な迷信を信じてしまうそうです。

しかし田文の正論がなければもしかしたら田嬰は彼を亡き者にしたかも知れないと考えると、

迷信って怖いと思いませんか。

「今回の戦国時代のお話はこれでおしまいにゃ。

じかいもまたはじめての三国志でお会いしましょう。

それじゃあまたにゃ~」

 

参考文献 司馬遷「史記」 奥平卓一・久米旺生訳など

 

 

キングダムファン向け:キングダムに関する全記事一覧

関連記事:鬼畜なのは桓騎だけではない!残虐性を兼ね備えた歴史上の人物3選

関連記事:【キングダム】桓騎の死に方を史実を元に3つネタバレ予想

 

 

—熱き『キングダム』の原点がココに—

春秋戦国時代バナー




黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 李広利 漢の飛将軍・李広の逸話「信念をもって行えばやれないことはない」
  2. 【キングダム】趙の慶舎(けいしゃ)は実在したの?史実を元に真実の…
  3. 劉備に降伏する劉璋 全中が泣いた!益州のボス・劉璋の最後は実に感動的だった!
  4. 【教科書に載らない歴史ミステリー】徐福は神武天皇になったってホン…
  5. 孔明と司馬懿 【三国志の新事実】マジで!?蜀の天才丞相・諸葛孔明が沢山いた!
  6. 三国最強であった魏はなぜ滅びることになったの?【曹操編】
  7. 司馬朗と司馬防 【司馬の八達】超厳しい父親に育てられた俊英・司馬朗の提案を聞かな…
  8. 麃公(ひょうこう)は実在したの?龐煖と李牧に挑んだ秦の将軍

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

  1. おんな城主 直虎
  2. 馬に乗って戦う若き織田信長
  3. 朱然
  4. 司馬遷(しばせん)
  5. 孫晧(孫皓)
  6. 幕末 魏呉蜀 書物

おすすめ記事

  1. もしも、陳宮が呂布ではなく袁紹を支持して兗州を取らせたらどうなる?【if三国志】 袁紹
  2. 陸遜の人柄は地元の民間説話でも高評価!完全無欠の性格の良さが滲み出る陸遜 陸遜
  3. 陳泰(ちんたい)ってどんな人?司馬昭の親友でもあり正義感が強く清廉な将
  4. 表向き武力を用いない王朝交代劇「禅譲」、曹操と荀彧の思惑は?
  5. 【キングダム】離眼の紀彗(きすい)は、実在しない痛いキャラだった? キングダムと三国志 信と曹操のはてな(疑問)
  6. 孫策と周瑜の怪しい関係は事実だったの?子不語にある逸話を紹介! 周瑜と孫策

三國志雑学

  1. 撃剣を使う曹丕
  2. 関羽
  3. 暴れる関羽
  4. 蜀の皇帝に即位した劉備
  5. 孔明もコペルニクスに似ていた
“はじめての三国志150万PV" “はじめての三国志Youtubeチャンネル" “広告募集" “誤字・脱字・誤植などの報告フォーム"

はじめての三国志 書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

  1. 曹洪と曹操
  2. キングダム
  3. 明智光秀が剣を持って戦っているシーン

おすすめ記事

夏侯惇と呂布 夏侯惇は軍人としては優秀だったの?正史三国志から夏侯惇を分析 天下三分の計 65話:絶望する劉備に孔明が授けた天下三分の計 王平は四龍将 王平(おうへい)ってどんな人?馬稷の山登りを止めようとした蜀の武将 幕末軍服姿の西郷どん 西郷隆盛 西郷隆盛の征韓論とはどんなもの? 単刀赴会処 関羽像 写真提供 / 光月ユリシ 長沙の史跡(張公祠記・益陽・魯粛墓)を調査してみた【三国夢幻紀行 荊州湖南篇】 李儒 董卓の軍師・李儒はどれだけ凄かったの?革新的な進言を続けた謎の軍師 朱治 朱治とはどんな人?孫呉三代に仕え、戦三昧だった呉の将軍 旅馬 三国志 名馬ズラリ!三国志〜日本史と英雄の偉業を支えた名馬たちを徹底紹介!

はじさん企画

“if三国志" 英雄の死因 “三国志とお金" “はじめての漢王朝" “はじめての列子" “はじめての諸子百家" “龍の少年" “読者の声" 袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
英雄の武器 編集長日記
はじめての三国志TV
“曹操孟徳" “黄巾賊" “赤壁の戦い" “THE一騎打ち" “夷陵の戦い" “kawausoのぼやき記事" “よかミカンのブラック三国志" 英雄の墓特集 誤字・脱字・誤植などの報告フォーム
“西遊記"

“三国志人物事典"

“はじめての三国志PR募集郭嘉"
PAGE TOP