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執筆者:黒田廉

春秋時代を代表する名君・荘王にも面白い話があった!

この記事の所要時間: 27




photo credit: Paris sky via photopin (license)

 

春秋時代は春秋五覇(しゅんじゅうごは)と呼ばれる君主が周王朝(しゅうおうちょう)に代わって、

天下の諸侯をまとめていた時代です。

楚の名君として誉れ高い荘王(そうおう)も春秋五覇の一人に数えられる人物です。

彼は飛ばず鳴かずの故事を残した人物としても知られている王様で、

数々の武勇伝を持っている人物です。

今回はその中の一人で楚の名君として誉れ高い荘王に関して面白いエピソードが

あったのでご紹介しましょう。

 

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名君荘王は馬が大好き

 

楚の名君として数々の逸話を持っている荘王。

彼は楚の国を一新すると共に強大な軍事力をもって、

当時最強の呼び声の高かった北方の超大国である晋や中原諸国と

天下の覇権を巡って争っていきます。

その後いくつもの戦を勝利で飾った荘王はついに天下の覇者として、

その名を轟かすことに成功します。

そんな荘王には一つの趣味がありました。

それは馬を可愛がることです。

荘王は一匹の馬に惚れ込んでこの馬に豪華な刺繍を施した服を着せて、

馬の部屋には寒くならないように藁を敷き詰め床には板を敷き、

餌も豪華な食事を与えておりました。

こうして荘王の寵愛を一身に受けた馬ですが、寿命でなくなってしまいます。




大臣と同じ格式で葬儀を行う

 

荘王は可愛がっていた馬が亡くなってしまうと大いに悲しんでしまい、

ゲッソリとしてしまいます。

そして彼は臣下達へ「柩を用意して、大臣と同じ扱いで葬式を行う。

皆は喪に服するように」と命令を出します。

この命令を知った楚の家臣達は荘王へ

「王よ。馬ごときを大臣の格式と同じように葬るのは間違っております。

是非取り消してください」と要請してきます。

だが荘王は家臣達の意見を無視するばかりで聞き入れることをしませんでした。

そんな中、一人の人物が荘王の下へやってくることになります。

 

君主の格式で葬式を行うべし

 

優孟(ゆうもう)は荘王が馬の葬儀を大臣の格式でやるとの命令を聞いて急いで、

宮殿に向かいます。

そして宮殿に到着して荘王の前に着くと大声で泣き始めます。

荘王は優孟がいきなり泣き始めたのでびっくりして「どうした」と質問します。

優孟は「王の大好きな馬が亡くなったと聞いて急いでやってきたのです。

これを泣かずしていつ泣けばいいのでしょうか。

また王は大臣の格式で愛していた馬を葬ると来ていたのですが、本当でしょうか。」と訪ねます。

すると荘王は「そうだが」とちょっと不機嫌そうに訪ねます。

優孟は「王よ。それではいけません。本当に可愛がっていた馬が悲しいのであれば、

君主がなくなった時と同じように葬るべきです。

この際には是非斉・韓・魏・趙の諸侯を呼んで盛大に行うといいのではないのでしょうか。

もちろん馬には領土を与えなくてはなりません。

一万戸ほどの領土を与えれば十分に思えます。

これだけやれば楚王は人間よりも馬に重きを置いている王だということが天下の津々浦々まで

知れ渡ることでしょう。」と進言します。

この進言を聞いた荘王は「お主の言いたいことはわかった。葬式は取りやめじゃ」と言って

亡くなった馬は料理して皆に振舞ったそうです。

 

戦国史ライター黒田レンの独り言

 

春秋・戦国・前漢・後漢・三国志の時代を通しても馬が好きすぎて大臣と同じような格式で、

葬式を行おうと試みた人物は荘王一人だけではないのでしょうか。

上記の馬の葬式のお話は史記に書いてありますが、歴史書として歴史に名を残している

書物の中にもこのように面白い話が載っていることにびっくりしました。

私はこの記事を書いている時に大笑いしてしまったのですが、この話、面白くないですか。

 

参考文献 史記 司馬遷著 村山孚・竹内良雄訳など

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

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