朝まで三国志軍師
北伐




はじめての三国志

menu

三国志の雑学

劉表の評価が高いのは三人の名士のおかげだった!荊州経営を支えた名士達

この記事の所要時間: 314




 

後漢王朝の名士である劉表(りゅうひょう)

漢の「八俊(はっしゅん)」と言われる程の俊才であり背も高く堂々とした人物でした。

そんな彼は霊帝から荊州(けいしゅう)刺史に任命されることになるのですが、

当時の荊州は荒れ果てており太守は各々軍事力をもって割拠し、

賊徒が荊州各地で暴れまわっておりました。

一兵も持たずに単身で荊州へ行った彼はどうやってこの地を統治したのでしょうか。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:小さい曹操が持っていた巨大な戦車についての考察




荊州刺史に任命されるも・・・・

 

劉表は荊州の刺史に任命されると馬に乗って単身荊州へ赴くことになります。

彼は荊州へ向かう途中にどのような土地であるのか情報を仕入れながら行くと

絶望的な状況であることを知ることになります。

当時の荊州は賊徒達が後漢王朝に反乱を起こして各地の役所を襲っており、

長沙(ちょうさ)の太守は兵力を持っていましたが、

反乱軍を討伐することなく群雄のように割拠しているような状態で、

他の太守達も長沙太守の状態でした。

劉表はこのまま荊州へ赴任しても誰も彼の命令に服従するような状態ではないことに気づくと

ある場所へ向かうことにします。




宜城で三人の名士達と話し合う

 

劉表は荊州の宜城(ぎじょう)へ向かうと荊州の名士である蔡瑁(さいぼう)、蒯良(かいりょう)、

蒯越(かいえつ)三人の名士を呼びます。

三人の名士達は劉表の元へ集結すると劉表から「私は荊州の刺史として

赴任しなければならないのだが、

今荊州は荒れ放題の状態でこのまま私が行っても誰も私の命令を聞くことはないであろう。

どのようにすれば荊州を上手く治めることが出来るのかあなた達にお聞きしたいのだが、

何か名案はないであろうか。」と相談します。

すると蒯良が一番最初に意見を提案します。

 

【PR】三国志の武将に特化したデータベース「はじめての三国志メモリーズ」を開始しました

 

統治の方法を述べる蒯良

 

蒯良は劉表へ「民衆があなた様に従わないのは、

あなた様に仁愛の心が不足しているせいでありましょう。

民衆があなた様に付き従っているのに統治することができないのは、

仁義を示していないからでしょう。

しかし現状あなた様は挙兵して賊徒や軍事力を持った太守達を討伐することが先決なはず。

今から挙兵の心配をしているよりもすぐに挙兵して討伐をするべきです。

まだ民衆を従わせること状態にすらなっていないのに、

この事を尋ねることに意味はないのではないのでしょうか」と辛辣な進言。

そして蒯越が間髪入れずに進言を行います。

 

現状に対する策を述べる蒯越

 

蒯越は劉表へ「先ほどの蒯良の進言は統治を行う際に重要なことであり、

統治を行う前に賊徒達を討伐しなければなりません。

賊徒の中には私の知り合いがおり、この者を誘えば必ず我らの味方になってくれるはずです。

賊徒の中心人物となっている人達を私が呼んでくるのでこの者達を殺害し、

彼らの配下達を皆助けてやれば民衆や賊徒達は皆あなた様に付き従うことになるでしょう。」と

提案。

劉表はまず蒯越の進言を取り入れて賊徒の中心人物を招かせることにします。

彼は蒯越の呼びかけによって集まった賊徒の中心人物達を全員殺害。

そして賊徒中心人物達の配下達は皆許すことにします。

こうして賊徒を難なく討伐することに成功した劉表ですが全員が集結したわけではなく、

劉表の招きに応じなかった賊徒達は襄陽(じょうよう)に立てこもってしまいます。

彼は襄陽に立てこもっていた賊徒達を討伐するのではなく、

蒯越を派遣して彼らを降伏させることにします。

蒯越は見事に襄陽の賊徒を降伏させることに成功し、

こうして荊州から賊徒達はいなくなることになります。

 

三国志ライター黒田レンの独り

 

劉表はこうして荊州から反乱軍や賊徒をなくすことに成功すると荊州刺史として仕事を開始。

彼は蒯良の進言に従って民衆達へ仁愛をもって接し、

統治に関しても民衆達を厳しく締め付けることはしませんでした。

また全国から学者を集めて学校を建設して、学術の都として栄えさせていくことにします。

この方針は成功をおさめることになり、

群雄割拠で荒れていた中原に比べてかなり平和な世界を作り出すことに成功するのです。

劉表の統治方針は乱世でなければ大成功をおさめるところでしたが、

曹操が河北統一を果たし南下してくることになると抵抗しないで荊州は降伏することになります。

もし後漢王朝がしっかりとしている状態で荊州を彼が収めていたら、

名刺史として歴史に名を残していたでしょう。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書1 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志アンケートはこちら

関連記事:【三国志if】もし袁紹が官渡の戦いで曹操に勝ってたらどうなってたの?

関連記事:曹操の同化推進政策がマイノリティ人口問題を引き起こした!?

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 張既(ちょうき)とはどんな人?反乱の多かった雍州・涼州の二州を見…
  2. 曹操は女の敵なのかどうかを検証する・その4
  3. 【曹操孟徳の心に残る名言】法を制して自らこれを犯さば、何をもって…
  4. 【名将対決】雷神と恐れられた名将立花道雪VS呉の名将陸遜 Par…
  5. 潘濬(はんしゅん)とはどんな人?劉備から孫権に主を代えるも孫権に…
  6. 【第四回 放置少女】伏龍参戦の新イベントと公孫瓚に挑んでくるぜ!…
  7. 【軍師連盟】司馬懿は遼東遠征の時なんで大虐殺をしたの?
  8. どもっていても秀逸な政策と卓抜な戦術を提案した鄧艾に迫る

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 架空戦記って何?いつから存在してどこでIF戦記ブームは過ぎ去ったの?
  2. 劉繇(りゅうよう)が凄い!袁術の宿敵?そこそこ頑張った英傑の生涯
  3. 【センゴク祭り】織田家のトップに就任してから9年の歳月をかけた尾張統一
  4. もはや「意地」の領域?田豊・沮授の進言を却下し続ける袁紹が凄すぎる
  5. 31話:献帝を手にいれて、群雄から抜きん出た曹操
  6. 始皇帝が中国統一後、わずか15年で秦が滅亡した理由は始皇帝がブサメンだったから?

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志 書籍情報


著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

邪馬台国ってどんな国だったの?まさに神っていた邪馬台国 司馬昭(しばしょう)とはどんな人?三国時代終焉の立役者でもあり司馬懿の次男 戦う思想家集団 墨家(ぼくか)とは何者? 呉の太子四友とはどんな人?権力闘争に敗れ失脚していくエリート 授業や教科書では教えてくれない長篠の戦いをセンゴクから見てみよう 【諸葛亮の心に残る名言】強弩の末、勢い魯縞をも穿つあたわず 三国志の時代、一番本を持っていた武将は誰だったの? 「刀狩り」とは何?豊臣秀吉が行った有名な政策とその目的とは?

おすすめ記事

  1. 老荘思想(道家)ってどんな思想?|ありのままに?
  2. 魏の初代皇帝・曹丕はいったいどんな仕事をしていたの?
  3. 【トラブル続発】後漢の時代の塾は色々面倒くさかった?
  4. はじ三の生き字引!kawausoが読者の疑問に答えます
  5. 後継者争いは出来レース?曹丕が皇帝に就くことは生まれる前から決まっていた
  6. 益州に侵攻した劉備にとって最も強敵だったのは誰?
  7. 孫呉が天下統一できる可能性が2回もあった!?黒田レンの考察
  8. 【荀彧の心に残る名言】誠にその才あれば、弱と雖も必ず強し

はじさん企画

袁術祭り
李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
まだ漢王朝で消耗してるの?
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP