架空戦記
HMR

はじめての三国志

menu

三国志の雑学

曹操のテストを見事クリアした王族・劉曄(りゅうよう)の逸話

この記事の所要時間: 212




 

後漢王朝の王族・劉曄(りゅうよう)

彼は劉勲(りゅうくん)の元を離れ曹操に仕えますが、

仕えてまもない頃から適切なアドバイスを行って曹操から褒められておりました。

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:後漢王朝の王族・劉曄の若かりし頃はどのような人物だったの?




議論に加わらず黙っている

 

揚州の名士である劉曄は曹操が寿春に来た時、

他の揚州の名士である胡質(こしつ)や蒋済(しょうさい)らと一緒に曹操と会見。

曹操は本拠地へ帰る途中、泊まった宿で必ず彼らを集めて議論を行っておりました。

曹操と彼ら揚州名士達と語りあった内容は多岐に渡っており、

揚州の過去の偉人達への評価や賊徒を防ぐ際に適した城、

軍勢を動かす際の進退の方法、戦術などでした。

揚州名士達は曹操と会見するたびに各々様々な発言を行い、

曹操はかれらの発言を微笑みながら聞いておりました。

しかし曹操の中では彼らの発言を聞いて誠に優秀な人材であるかを確かめており、

もし優秀でないならば召し抱えはするもののどうでもいい職に就けようと考えておりました。

そんな中、劉曄は彼らと同様に発言するのではなく一切発言をしないで黙っておりました。




劉曄が黙っていたワケとは

 

劉曄は議論に加わることなく曹操の前でずっと黙っておりました。

蒋済は劉曄がなぜ曹操の前に出て黙っているのか気になり訪ねます。

すると彼は「明君と言われる人物に仕える際、みんなと一緒に議論を行うのではなく、

一人一人直にあって話をするのが筋である。

だからこそ私は曹操様の前で物事を語らないのである」と理由を淡々と説明。

蒋済は劉曄の言葉を聞いても納得することができませんでした。

そして再び曹操と会見する時刻になってきます。

 

北伐の真実に迫る

 

黙っている曹操に対して語る

 

その日の曹操はいつものように微笑ましい容姿でなく、

ちょっと怒っているかのような表情でした。

揚州の名士達は曹操が黙っている姿にビビってしまい語ることができませんでした。

しかし劉曄は彼らと違って発言をしっかりと行い、揚州の偉人の評価、

軍勢を動かす際の進退の方法、戦術などを語っていきます。

この劉曄の発言を聞いていた曹操は思わず彼に質問をしておりました。

曹操は彼の発言内容の深さに驚き四人を県令に任命するのですが、

劉曄だけは別の任務として曹操の腹心が行うような仕事を与えられます。

こうして曹操の試験に合格した劉曄は曹操へアドバイスをすることになります。

 

廬江の賊・陳策討伐戦

 

曹操は廬江郡の近くに割拠していた陳策という賊を討伐しようと考えており、

隊長に兵を与えて攻撃を行いますが討伐することができませんでした。

曹操は陳策討伐軍を編成して廬江付近に到着すると将軍達と軍議を開きます。

すると将軍達は「奴がいる場所は守りやすく、攻めにくい土地にいます。

またやつが居てもあまり害にならないため、

無理に攻撃を仕掛けて討伐する必要性があまりありません。」と答えます。

曹操はこの軍議に参加していた劉曄に対して質問してみます。

 

適切なアドバイスだ!!

 

曹操は劉曄へ発言を促します。

すると彼は「陳策に対して恩賞を持って降伏を呼びかけると同時に、

後方から将軍と大軍をもって向かえば奴は簡単に降伏することでしょう」と進言。

曹操はこのアドバイスを聞くと手を打って喜び「適切なアドバイスだ」と行ってすぐに実行。

そして劉曄の進言どおりに行うと陳策は門を開いて曹操へ降伏することになります。

 

三国志ライター黒田レンの独り言

 

王族でありながら優れた知略をもっていた劉曄。

曹操に対してもしっかりと自らの考えをまとめて適切なアドバイスを行い褒められるなど

普通の人物では中々難しいでしょう。

霊帝・献帝時代に生き残っていた朝廷の臣下や王族達とは比べ物にならないほどの

人材であることがお分かりになると思います。

 

参考文献 ちくま文芸文庫 正史三国志魏書3 今鷹真・井波律子著など

 

はじめての三国志:全記事一覧はこちら

関連記事:劉曄(りゅうよう)の進言に従っていれば魏の曹丕が天下統一をしていた?

関連記事:【三国志ライフハック】好きな事だけを優先してやった曹操

 

—古代中国の暮らしぶりがよくわかる—

 




 

黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

投稿者の記事一覧

横山三国志を読んだことがきっかけで三国志が好きになりました。
その後の日本史・中国史を学びました。
またいろいろな歴史小説を読んでおります。
現在はまっている歴史小説は宮城谷昌光氏の劉邦です。

歴史人物:

張遼、孟嘗君、張作霖など

何か一言:

今年も頑張ってはじさん盛り上げていくにゃー!!

関連記事

  1. 卞夫人のライバル?息子がすべて優秀な環夫人
  2. 島津家久(しまづいえひさ)とはどんな人?最大の戦果を挙げ続けた島…
  3. 司馬懿は大軍を率いていながら孔明にビビって逃走したってほんと?
  4. 王騎将軍は二人いた!キングダムのカリスマの真実
  5. 意外!実は剣術家だった曹丕の自叙伝が凄い
  6. 曹純(そうじゅん)ってどんな人?曹操軍の騎馬隊長として戦場を駆け…
  7. 程昱(ていいく)は曹操の軍師となる前は一体何をやっていたの?
  8. 関羽の死後、その一族はどうなったの?龐会に一族を抹殺される悲運な…

google検索フォーム

過去記事を検索できます

ピックアップ記事

おすすめ記事

  1. 游殷(ゆういん)が的中させた人物評価が凄かった!ズバリ言うわよ!YOUは長官になる器だ!
  2. 戦国時代最大のミステリー・本能寺の変の謎に迫る!!
  3. 張繍と賈詡は曹操に降伏したのは本心からではなかった!?
  4. 【中国の杯】三国時代ではどこで酒宴していたの?杯について徹底解説
  5. Webサイトリニューアルのお知らせ
  6. 曹操はなぜ悪役となったか?……三国志と朱子学の関係について

三國志雑学

“広告募集"

はじめての三国志の書籍情報

朝まで三国志 三国志最強のワルは誰だ (桃園出版 三国舎)

著:kawauso 価格480円
※Kindle読み放題対応

ピックアップ記事

おすすめ記事

よく皖城で共闘できたね?三国志史上最凶に仲が悪かった甘寧と凌統 後漢の始祖・光武帝劉秀(りゅうしゅう)ってどんな人?苦難に耐えて皇帝になる Part.2 【はじさん編集部】編集長kawauso日記 第1話 KDPを出版せよ! 呂岱(りょたい)とはどんな人?三国志第一の老将で孫権からのミッションを忠実にこなす異民族討伐隊長 強力な曹操の脅威に呉・魯粛と蜀・孔明の思惑が一致 【ビジネス三国志】便利な人で終わらない重んじられる技術 李広(りこう)とはどんな人?「飛将軍」と呼ばれた男は李信の子孫であった!? 蘇秦(そしん)とはどんな人?秦の圧力を跳ね返す為、六国を結び付けた合従論者 Part.2

おすすめ記事

  1. 始皇帝が中国統一後、わずか15年で秦が滅亡した理由|始皇帝がブサメンだったから?
  2. 【ネオ三国志】第9話:呂布の覚醒と劉備軍の降伏【蒼天航路】
  3. 大戦乱!!三国志バトル(株式会社gloops)にはじ三が突撃じゃ!
  4. 125話:何で孔明や姜維の北伐は街亭や祁山にこだわったの?
  5. 孔明や荀彧が務めていた尚書(しょうしょ)ってどんな役職?女尚書も存在した?
  6. 春秋戦国の覇者・桓公の最後は非常に残念!名宰相がいなくなったら大変なことに
  7. 【新サービス】はじめての三国志メモリーズを始めました
  8. 馮氏(ふうし)とはどんな人?三国志演義では出番が少ないが正史三国志では重要人物

はじさん企画

李傕祭り
帝政ローマ
広告募集
HMR
ライフハック
君主論

ビジネス三国志
春秋戦国時代
日常生活
曹操vs信長
架空戦記
ライセンシー
北伐
呂布vs項羽
編集長日記
はじめての三国志TV
PAGE TOP