読書感想文に使えるオススメ歴史小説「日本の幕末・近代史編」おまけもあるよ

2017年8月31日


 

 

毎日毎日暑くて死にそうになっている黒田レンですが、

はじめての三国志読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。

夏といえば山登りをして自然を満喫しているかもしれませんね。

そんなはじめての三国志をいつも読んでいただいている学生読者の皆様。

夏休み最大の敵である奴の存在を忘れていませんか。

そうです・・・・宿題です。

今回は初めての三国志ライター黒田レンが学生の皆様の宿題をお手伝いしようと考え、

読書感想文に使えるオススメの歴史小説「日本の幕末・近代史」をご紹介したいと

思います。

 

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監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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黒田レンのオススメ日本の幕末・近代史小説その1:ゴールデンカムイにも登場する土方歳三を主人公とした「黒龍の柩」

 

 

黒田レンがオススメする日本の幕末・近代史小説その1としては、

現在話題沸騰中の人気マンガ「ゴールデンカムイ」に登場する

土方歳三(ひじかたとしぞう)を主人公とした北方謙三氏の「黒龍の柩」です。

ゴールデンカムイの土方歳三はめちゃくちゃ強く描かれておりますが、

黒龍の柩に登場する土方歳三もかなり強く格好良く描かれております。

そしてこの「黒龍の柩」の見どころとしては、

今までの新選組のお話とは全然違うストーリー展開をしている点です。

皆さんが知っている土方歳三を主人公とした物語は新選組設立から始まって、

京都で維新志士と呼ばれる薩長土の活動家達を斬って活躍。

そして鳥羽伏見の戦いによって幕府が滅亡する方向へ歩み始め、

新選組も局長・近藤勇が亡くなり初期の新選組の組織が分裂しボロボロになりながらも、

土方歳三が新政府軍と戦い北海道で討ち死にするのが今までの小説だと思います。

しかし「黒龍の柩」はなんと土方歳三が幕府の将軍様・徳川慶喜をアイヌへ連れて行って、

新国家樹立の計画を果たそうとしている点です。

この構想は今まで描かれていた新選組や土方歳三を主人公とした小説とは、

明らかに一線を画しているものです。

そして新選組の皆さんがどのようにこの計画に参加するのか。

もちろん局長・近藤勇や三段突きの名人・沖田総司(おきたそうじ)、

居合の達人・斎藤一なども個性豊かなキャラクターとして登場して活躍。

新選組や幕末のお話が好きな方であれば、

グイグイ引き寄せられるストーリー展開となっているので、

読書感想文に使ってみてはいかがでしょうか。

 

 



おまけ・・・・黒田レンオススメアジア近代史小説:「ワイルド・スワン」で一躍有名になったユン・チアンの話題作

 

 

少し黒田レンのオススメ日本の幕末・近代史から外れます。

皆さんは「ワイルド・スワン」を知っておりますか。

「ワイルド・スワン」は中国出身の作者ユン・チアンが、

自らが生活していた毛沢東時代の中国政権下を書いたノンフィクション小説で、

世界各国で売られた超ベストセラー作品です。

そして今回黒田レンはおまけとして

ユン・チアンが書いた『マオ 誰も知らなかった毛沢東』をオススメします。

レンは去年の年末の企画であった西太后(せいたいごう)の情報収集を兼ねて、

ユン・チアンが書いた西太后に関する本を読み終わった頃偶然この本に出会いました。

レンは西太后の本が面白かったので、

『マオ 誰も知らなかった毛沢東』を購入して読んだ所今年一番の衝撃を受けました。

レンは実を言うと衝撃を受けるほど毛沢東に関して詳しい知識を持ってなく、

毛沢東に関して持っている知識といえば3つくらいしかありませんでした。

一つは国民党よりも貧弱な武器しかもっていなかった共産党を率いていた毛沢東。

二つ目は国民党に大きな勢力を持っていた張学良(ちょうがくりょう)が、

蒋介石(しょうかいせき)をとっ捕まえて毛沢東に引き渡した事がきっかけで、

共産党軍が中国統一をすることができた。

三つ目は文化大革命(詳しい内容を知らないが・・・・)をした人。

上記しか毛沢東の情報を知りませんでした。

そのためレンは毛沢東を深く知り近代アジアの知識を得ようとして

『マオ 誰も知らなかった毛沢東』を読破。

レンが『マオ 誰も知らなかった毛沢東』を読んだ感想は、

毛沢東が必ずしも英雄ではなかったということです。

共産党を率いて中国統一を果たした毛沢東が英雄ではなくなんなのか。

色々ありますがひとまとめにして言うならば、

自らの権力を保持するために他人を恐怖と暴力で抑圧するとんでもない人物でした。

更にこの小説は毛沢東が行った恐怖政治を詳細に書いているため、

かなりグロイです。

グロイの苦手な方は読まない方がいいでしょう。

これ以上はネタバレになるので気になる方はぜひ読んでください。

今まで教科書やウィキペディア等で、

知っていた毛沢東の姿を根底から覆す一冊になる事間違えないです。

読書感想文にするにはかなりえぐい描写や政治状況などが記されていることから、

難しいと思います。

しかし現在の中華人民共和国が成立することになった

毛沢東の数々の真実を知りたい方だけにオススメしたい一冊となっております。

 

【奇想天外な夢の共演が実現 はじめての架空戦記

 

 

黒田レンのオススメ日本の幕末・近代史小説その2:ゴールデンカムイの前日譚。日清日露戦を日本を中心に多角的に捉えた「坂の上の雲」

 

 

さておまけをいきなりぶっ込んで話がずれてしまいましたが本題に戻りたいと思います。

黒田レンのオススメ日本の幕末・近代史小説その2は、

ゴールデンカムイの主人公である杉本佐一が活躍した日清・日露戦をテーマにした小説

「坂の上の雲」です。

「坂の上の雲」は8月26日に放映される「関ヶ原」の原作者・司馬遼太郎が書いた小説で、

明治政府ができてから数年後に誕生した三人の愛媛・松山出身の青年を主人公にしている物語です。

一人は近代俳句の基盤を作り上げた・正岡子規(まさおかしき)。

二人目は日本初の騎兵隊・創設者秋山好古(あきやまよしふる)。

三人目は日露海戦の作戦を立案し日本海軍を勝利へと導いた

秋山真之(あきやまさねゆき)です。

この三人は出身地が愛媛松山だけが共通点でありながら(三人とも仲は良かった)、

それぞれ場所と時を異にしながら日本に大きな影響を与えた主人公達です。

見どころとしてはやはり日露戦争と言えるでしょう。

秋山兄弟など軍人だけが活躍したのではなく、外交官、諜報官、民衆など

多くの日本人が全身全霊をかけて10倍以上の国力差のあるロシアとどのようにして、

日露戦争を戦い抜いたのかを詳しく知ることができる一冊です。

ゴールデンカムイではサラッと杉本佐一が活躍した旅順包囲戦(りょじゅんほういせん)、

203高地戦が描かれております。

しかし「坂の上の雲」を読めば何のために旅順包囲戦を行ったのか、

どうして203高地を攻略しなければならなかったのかを知ることができます。

また当時203高地で行われた戦いがどれだけの激戦であったのか。

上記を詳しく知ることができる点も「坂の上の雲」の魅力と言えるでしょう。

ゴールデンカムイの前日譚として読めばより深くゴールデンカムイを楽しめることができ、

読書感想文として提出しても申し分ない一冊です。

 

 

読書感想文手伝い隊ライター黒田レンの独り言

 

今回は日本の幕末・近代史のオススメ小説をご紹介しました。

夏休みは始まったばかりでこれから読書感想文をやろうと思っている方へ

黒田レンオススメの小説をチョイスさせていただきました。

毎日1時間ほど読書をすれば10日程で読み終えることができ、

読書感想文を書く時間も設けることができます。

そのためギリギリに読んだらすべてを読むことができないかもしれませんが、

今から読み始めれば十分間に合うと思いますので、

ぜひ黒田レンがオススメした歴史小説を読んで読書感想文に活用してみては、

いかがでしょうか。

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

-はじさん書評倶楽部