非常に長かったキングダム橑陽編が集結しました。
山の民の軍勢を半分以下に減らし兵糧攻め?で楊端和を苦しめカタリを戦死させた犬戎族ですが、最後はロゾ王が壁の兄ちゃんに頭を割られるという大金星を挙げさせてしまい、文字通りの噛ませ犬として役割を終えた形です。
しかし、考えてみると犬戎王ロゾ程扱いが粗末で可哀想なボスもいないのではないでしょうか?そこで今回は、ロゾ王の登場から最期までを簡単に追っていきながら、追悼してみたいと思います。
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この記事の目次
キングダムネタバレ予想、懐かしの牙一族犬戎族が登場
犬従族は、趙の舜水樹が山の民の戦死者を辱めて楊端和を怒らせて、誘い込んだ袋小路にある岩山のような橑陽城にいた異民族です。
前振りでは、五百年前に西周王朝を亡ぼした犬戎の末裔で、その後、趙の領内に自治区を得て、キングダムの時代まで命脈を繋いできました。
そのような経緯から、テリトリーを侵されない限りは外に出る事はない穏健な異民族のようですが、舜水樹によって誘導された楊端和は、犬戎族のテリトリーに侵入してしまい突発的に戦いが始まる事になります。
キングダムネタバレ予想、見返りはラム肉と酒、気の良い犬戎王ロゾ
舜水樹は、犬戎王ロゾに対して、山の民を倒すのに力を貸して欲しいと頼み、当初ロゾは見返りを要求しますが、結局、何だかんだで李牧が毎年持ってくる美味いラム肉と酒を変わらず持ってくる事という破格の条件で共闘を承知しました。
この頃のロゾ王は、一見、山犬の毛皮を着て残忍そうですが、民族の違いを超えて、自分達と対等な付き合いをする李牧を立てた感じであり、kawausoも見た目と違い、ロゾはいいヤツかも知れないと思ったものでした。
キングダムネタバレ予想、兵糧を焼き払い立場は有利にしかし・・
当初、犬戎族は人馬一体の高い機動力を発揮して山の民を押し込みます。
山の民でもメインキャラ鳥牙族のシュンメンも犬戎騎兵の一撃で、派手に血を吹いているコマがあり死亡説が流れた程です。
しかし、それに対して楊端和もメラ族等と連携して地形を利用した攻撃を行い、犬戎族を一部で打ち破り盛り返します。
ここで犬戎王ロゾは、楊端和を認識して生皮を剥いでやりたいと蛮族の王らしい発言をしていました。
ところが、よい勝負になるかと思えば橑陽戦の3日目に舜水樹が地下道を通って山の民の陣地に出現し、壁が守っていた兵糧庫を焼き払い形勢は完全に犬戎族の有利になってしまうのです。
キングダムネタバレ予想、待てばいいだけなのに活発に動き出すロゾ
兵法の常識から考えると、ここで山の民&秦軍は詰みの状態です。
そうでなくても、秦は補給路の列尾が断たれており、他所から食糧を調達する事も出来ません。
ましてや、乾燥した大地が広がる橑陽では略奪により都市から奪う非常手段も使えないのです。
そうなれば、どうすべきか?防衛サイドの犬戎族は、ひたすら城に籠って守り山の民が食糧を切らし退却する所を襲えば勝利は100%確実です。
この危機的な状況に楊端和は、山の民の総力を結集して、バジオウ軍、フィゴ王軍、メラ族&壁軍の三軍で、犬戎族の司令塔の役割を果たしているらしいブネン、トアク、ゴバの三首領を討ち取り食糧が尽きる前に決着を付けようとします。
心優しき犬戎族は待っていれば勝利できるものを逆に、食料不足で焦っている山の民を誘き出して、一網打尽にするという舜水樹の謎作戦に乗ってしまい、わざわざ総力戦に付き合ってしまうのです。
惜しい事です、そこでロゾが「我らは山猿共が食糧を切らしてから退却する背中を撃つ」と宣言していれば、今頃、楊端和は皮を剥がれていたでしょう。
キングダムネタバレ予想、三首領に任せておけば・・
楊端和が身を斬る作戦と称した三方面作戦は、ブネンを討とうとしたメラ族&壁軍がブネンの卑劣な抱きつき戦法により、メラ族の族長カタリを殺害されて退却を余儀なくされますが、フィゴ王は一番弱そうなトアクを夥しい損害を出しながら倒し、バジオウの軍勢もゴバを追い詰めつつありました。
体勢不利を悟ったゴバは橑陽城に退却しようとしますが、そこに楊端和の本隊が出現して回り込みます。
ところが、この時に橑陽からロゾの本隊と舜水樹、公孫龍の趙軍が出撃して、楊端和の軍勢を包囲してしまいました。
どうして、ロゾがわざわざ城を出てきたのか分かりませんが、どうも美女の楊端和を殺さずに捕らえて、死ぬまでウヒョした上に生皮を剥いで殺すというスケベ根性と猟奇的な趣味を満たす為のようです。
しかし、この時に橑陽城を空けてしまった事がそもそもの誤りでした。
本隊がボロボロに全滅してもバジオウの超人的な戦闘力に守られた楊端和はロゾから逃げに逃げ回り、ロゾと舜水樹はガン族という探索専門の部隊を放ってこれを追いますが、そんな事をしている間に、楊端和に特別指令を与えられたエンポ爺が猿手族を率いて守りが手薄な橑陽城を陥落させていたのです。
スケベ根性を優先させて城をがら空きにし、ポンコツ舜水樹のピンボケアドバイスを次々に採用して圧倒的に有利な情勢を不利に転じてしまったロゾ、幾らなんでも、ここまでバカで犬戎族のボスが務まるだろうかと悲しくなってしまいましたよ。
キングダムネタバレ予想、存在感なく、壁に討たれるウドの大木
犬戎王ロゾにおいて、一番残念なのは、そのキャラクターが最後までぼんやりしていた事です。
彼には、これという逸話がなく最期の大立ち回りまでキャラがぼんやりしたままでした。
三首領が登場した辺りで犬戎兵は実は、ロゾによって家族を人質にされ、嫌々戦っているという事実が明らかになり、特にブネンの部下に対する酷薄な扱いぶりにヒール臭が漂い始めたのですが、ロゾにはそういう逸話もなく、手負いのバジオウに逃げられた公孫龍を蔑む程度の尊大キャラ演出が多少なされた程度で終りました。
悪役なら悪役らしく、憎々しいか悪役なりに美学があるかで盛大に散って欲しかったのですが、そこまでもロゾは中途半端で、最後にフィゴ王に対して犬戎族こそ西戎のルーツ、王の中の王というセリフも、「こんだけ味方やられてよく虚勢張れるな」としか思えませんでした。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
部下であるブネンよりもキャラが立っていなかったロゾ大王、ただの巨体の薄ぼんやりした敵ボスで終ったのは残念です。
キングダムには、王騎のように死後も長く胸熱キャラとして語られる人もいれば、ロゾのようにザコボスとして終わるキャラもいるのですね。
全く余計なお世話ながら、今後、このような可哀想なボスキャラが登場しない事を願い合掌したいと思います。
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