【将苑】諸葛亮の兵法-用兵のコツは適材適所!


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(しょく)丞相(じょうしょう)諸葛亮(しょかつりょう)が書いたと言われてきた『将苑(しょうえん)』という兵法書があります。

現代では、後人が諸葛亮に仮託して書いた偽書であるとされています。

偽書であるとすれば、きっと諸葛亮のことをよく知っている諸葛亮マニアが書いたのでしょう。

本日は『将苑』の中から、特殊部隊の編成について書かれた箇所をご紹介いたします。

 

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さっそく読んでみる

劉備

 

下に引用しましたのは該当箇所のざっくりとした訳です。

原文は中国版ウィキペディアのような「百度百科」で「将苑」を調べると載っています(2018月11月6日現在。参照URL  https://baike.baidu.com/item/将苑 )。

 

戦いが好きで強敵を相手にしたがる者を集めて「報国の士」とする。

意気軒昂で体力も能力も優れた者を集めて「突陣の士」とする。

健脚で馬のように走ることのできる者を集めて「搴旗(けんき)の士」とする。

飛ぶような騎射の腕を持ち百発百中の者を集めて「争鋒の士」とする。

弓の腕が百発百中かつ一箭必殺の者を集めて「飛馳(ひし)の士」とする。

強弩を上手に扱い遠くても必ず命中させる者を集めて「摧鋒(さいほう)の士」とする。

これらは帝王の軍の善士であり、それぞれその能力に応じて用いること。


 

適材適所の用兵

曹操軍

 

上の内容を見たところ、いずれも特技や特徴のある兵士ばかりを集めているようですから、エリート部隊の編成について述べているようです。

そうして、それぞれの部隊の特徴に応じて役割をわりふるようです。

一つ目の戦闘大好きマン集団は、「報国の士」という名前から察するに、矢玉をものともせず突進していく係なのでしょう。

「報国」というからには、命を省みずやるんでしょうかね……

 

二つ目の気力体力能力充実マン集団は、「突陣の士」という名前から察するに、敵の陣形を破る係でしょう。

「報国の士」が前線をかき乱したところで「突陣の士」が押し込むのでしょう。

三つ目の健脚俊足集団は、「搴旗の士」という名前から察するに、乱れた敵陣の軍旗を片っ端から引っこ抜いてまわって敵の士気を殺ぐ係でしょう。

 

四つ目の百発百中騎射集団は、「争鋒の士」というからには、先を争って敵に突撃をかけていく係でしょう。

矢と馬が迫ってきて、しかも矢が百発百中ときたら、敵が浮き足立つこと必定です。

五つ目のスナイパー集団は、「飛馳の士」というからには、弓を抱えて戦場を移動しながら、常に最も有効なポイントからの狙撃を行う係でしょう。

五つ目の強弩名手集団は、「摧鋒の士」というからには、敵の先鋒に対して矢をビシバシ命中させて先鋒をくじく係でしょう。

それぞれの部隊の役割によって、それに適した性質や技能を持つ者を選んで編成せよと、『将苑』は述べております。

 

関羽の弔い合戦「夷陵の戦い」を分析
夷陵の戦い


 

実際の戦闘風景を思い浮かべてみる

三国志のモブ 反乱

 

五つの特殊部隊の役割を眺めてみると、実際の戦闘風景が目に浮かぶようです。

野戦で、双方が布陣し終えてからの堂々の合戦となった場合、どういう絵面になるか想像してみましょう。

まず、味方からは騎射の「争鋒の士」が突撃をしかけ、「報国の士」も我が身を省みずに前進し、敵の前線を攪乱します。

敵の先鋒の突進に対しては、強弩の「摧鋒の士」が矢を射かけます。

このあたりで双方の前線がワチャワチャっとなりそうです。

そこで前進を開始するのが気力体力能力充実マンの「突陣の士」。

彼らの気力体力能力で混戦の状態をこちらの有利なほうへ傾けてもらいましょう。

 

スナイパー集団の「飛馳の士」は、敵が最も突かれたくない場所に移動しながら矢を放ち、じわじわとダメージを広げます。

双方が揉み合っているさなかに健脚俊足集団の「搴旗の士」が敵の旗印を奪いまくり、その旗の持ち主の武将の名前を呼ばわりながら

「敵将○○討ち取ったりー!」と触れ回り、敵兵に「わぁ将軍が討たれた! もうおしまいだ! 逃げろ!」と思わせます。

この動揺に乗じて味方の一般部隊が総攻撃をかければ、勝てそうな気がします!


  

 

三国志ライター よかミカンの独り言

三国志ライター よかミカンの独り言

 

実際には敵も知恵と力を尽くしてきますから、こんなに簡単にはいかないでしょう。

『将苑』のこの箇所は、どういう場面でどんな部隊がいれば戦いやすいか、その部隊にはどんな人員を配せばいいかをよく考えて

部隊編成をするべきだという意味でしょう。

時代によって戦い方も変化しているので、現実に五つの特殊部隊を作らなければならないと考える必要はありません。

目的にふさわしい人員配置を考える、というようにまとめてみると、現代のビジネスにも応用できそうです。

応用するもなにも、誰でも当たり前にそのくらいのことは考えそうですが、いにしえの兵法書にのっとってやっていると思うと、

ちょっと気分がいいかもしれません!

 

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