尊皇攘夷とは一体何なの?幕末の志士達が唱えた言葉に迫る!!


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川上彦斎

 

尊皇攘夷(そんのうじょうい)ってみなさん読めますか。

上記の漢字の読み方は「そんのうじょうい」です。

読める方も多いと思いますが、意味をわかっている方は少ないと思います。

そこで今回は尊皇攘夷について、色々と紹介したいと思います。

 

自称・皇帝
当記事は、
「尊皇攘夷とは」
「尊皇攘夷 意味」
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尊皇攘夷の語源は?

 

尊皇攘夷は幕末の志士達に流行っていた言葉ですが、そもそもこの言葉の語源はどこから来ているのでしょうか。尊皇攘夷の言葉の語源は古代中国の春秋時代(しゅんじゅうじだい)から来ています。

 

桓公(かんこう)

 

尊王攘夷の意味は「王を尊び、夷を攘う」で、春秋時代の周王朝(しゅうおうちょう)を夷(当時は主に南方の超大国・()や異民族)から守ろうというスローガンとして誕生。

この尊王攘夷を実践したのは春秋時代の覇者・(さい)桓公(かんこう)です。

 

彼は周王朝の領土へ度々侵入してきた楚の軍勢や異民族を諸侯と一致団結して打ち払って、尊王攘夷を実現していきます。その後この尊王攘夷の言葉は海を渡って日本へ伝来。

 

徳川斉昭

 

時は流れて幕末水戸藩の九代目藩主・徳川斉昭(とくがわなりあき
)
は藩校・弘道館(こうどうかん)設立時、藤田東湖(ふじたとうこ
)
へ学則を作るように命令します。

 

口うるさい徳川斉昭

 

藤田東湖は弘道館の学則に「弘道とは何ぞ。人の道を弘める事である。道とは何ぞ。天地の大本でそこに生きる者が片時も離れられないものである。天皇の位はこれをもって無窮であり、国体はこれによって尊厳を保たれ、人民はこれをもって安泰であり、野蛮な敵はこれをもって服従する。我が東照宮(とうしょうぐう)は国内の乱を治め、尊王攘夷、まことに武、まことに文、もって天下泰平の基礎を作り給うた」と学則を作り上げます。

 

この学則の中で藤田東湖が尊王攘夷の四文字熟語を造語した事がきっかけで、幕末日本中の志士たちの間にこの言葉が広まっていくことにあります。

しかし春秋時代は「周王朝に害意を持った異民族を攘う事」が尊王攘夷でしたが、幕末の藤田東湖が作り上げた尊王攘夷の言葉は古代中国の春秋時代の尊王攘夷とはちょっと違う意味にでした。

 


 

幕末の尊王攘夷はどんな意味!?

 

幕末の尊王攘夷はどんな意味なのでしょうか。

 

それは「自国(日本)は世界最高の国でそれ以外の国はすべて夷だから、打ち払えばいい」と言う華夷思想と言われるとんでもない観念が幕末の尊王攘夷の意味です。

しかし夷を打ち払う尊王攘夷を信じていた人は極々少ない人だけでした。

 

黒船(ミシシッピ号)

 

なぜなら黒船に刀や鉄砲で襲い掛かっても勝てない事を知っていた武士が多かったからです。

そのためこの尊王攘夷の言葉の意味は、上記を基本理念とし、ちょっとずつ違った解釈へと変化していくことになります。


 

では尊王攘夷はどのような意味で使われていたの??

 

幕末に使われていた尊王攘夷の言葉の意味は上記で紹介しました。

でも幕末で実際に使われていた尊王攘夷の意味は、基本理念こそ上記で紹介した意味ですが、違う解釈をしていた人々が多くいました。

 

では幕末で尊王攘夷の言葉はどのように使われていたのでしょうか。

それは幕府を批判するための言葉です。

 

幕府は夷にあたる諸外国と和親条約を締結。

しかし朝廷は華夷思想に基づいた行動をしないで、幕府が諸外国と和親条約を結んだことに激怒。幕末の志士は華夷思想を主張する朝廷を擁護し、諸外国と和親条約を結んだ幕府を批判するため、尊王攘夷の言葉を利用して、幕府へ圧力を加えていくことになります。


  

 

 

幕末ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

今回は結構難しい尊王攘夷をできるだけ簡単に紹介してきました。幕末には朝廷を擁護して幕府を批判する攘夷論だけではなく、色々な攘夷論がありました。

 

吉田松陰

 

例えば、幕末の思想家・吉田松陰(よしだしょういん
)
の攘夷論は「世界の場において、大艦を製造し、公卿から諸大名まで、各国を航海して世界の知見を広め、富国強兵に努める策を実現するべきです」と述べています。

 

吉田松陰(極悪顔)

 

この松陰の攘夷論は夷を利用して、日本の国力をみんなで協力して増大させるべしとの論文でした。松陰の攘夷論の他にも坂本龍馬など多くの志士がいろんな角度で、攘夷論を唱えていますので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。

 

今回の攘夷論はここまでにしたいと思います。

私の記事を見てくれた読者の方々ありがとうございました。

 

■参考文献 幕末維新すっきり読める奔流時代など

 

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