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「楚」ってどんな国?キングダム戦国七雄を徹底紹介

この記事の所要時間: 356

 

キングダムでもお馴染み、戦国七雄の国々、

でも広い中国大陸、7か国には、それぞれに個性があります。

 

それらの国々の生い立ちを見ていると、後に辿った運命まで見えてきます。

今回は、そこから蛮族の国と恐れられた「楚」(そ)を紹介

 

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未だに分からない、楚を建国した人々

photo credit: Short Holiday via photopin (license)

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楚は漢民族の母体になった黄河文明を持つ人々が長江を下って興した

という説と黄河文明とは異なる異質な長江文明の土着人が興したという説が

あり今でも決着はついていません。

 

しかし、楚で発掘される墳墓の埋葬者が、周王朝の影響である北向きではなく

殆ど南を向いて埋葬されている事から、現在は土着の人々が興したのでは

ないかという説がやや、有力になっています。

 

大昔から王を名乗っていた楚、その理由

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楚は国としては、紀元前11世紀に周が建国されてから

暫く後の記録に出現します。

大変に独立志向の強い国であり6代目の王の熊渠(ゆうきょ)の時代に、

 

「俺達は野蛮人だから、中華の爵位には服さないぜ へへん!」

 

と言い、早い段階から王を名乗って反抗していました。

これは、他の六国にはない楚の特徴であると言えます。

 

しかし、その割に周に厲王(れいおう)という暴虐な王が即位すると

 

「やばい、討伐されるかも知れないから、王は暫くやーめた」

 

と恐れて、王を名乗るのを止めたりしています。

なんか、ヘタレヤンキーみたいで可愛いですね。

 

侯爵国である随を滅ぼし爵位を求めるも拒否られ

 

楚は17代目の熊通(ゆうつう)の時代に、近くにあった侯爵国である

随(ずい)を滅ぼし、代わりに楚を侯爵にしてくれと周王室に頼みます。

 

しかし、周はこれを拒否したので、楚は怒り長らく封印していた

王号を復活させました。

これにより、楚の熊通(ゆうつう)は武王になり以後の楚は代々王を名乗ります。

紀元前740年頃の事で、もちろん七雄では一番早いです。

 

 

強くなっていく楚

 

楚は、武(ぶ)王に続く、文王(ぶんおう)、成王(せいおう)の時代に、

周辺の小さな国を併合して、国土を拡大させていきます。

6代目の荘王(そうおう)の時代になると楚は勢いが盛んになり

陳(ちん)、鄭(てい)という小国を属国化して中原の争いに顔を出すようになります。

 

そして、中華の最強国、晋の大軍を邲(ひつ)の戦いで破り、

荘王は春秋五覇の一人に数えられる程の名君と讃えられました。

 

滅亡の危機に瀕する楚

photo credit: minty green via photopin (license)

photo credit: minty green via photopin (license)

 

しかし、荘王の後を継いだ共王(こうおう)は、逆に鄢陵(えんりょう)の戦いにおいて

晋に敗れて覇権を失います、これを契機に楚は再び下り坂の状態になります。

 

11代の平王(へいおう)の時代、彼は家臣の伍子胥(ごししょ)の

父兄を無実の罪で殺します。

それを恨んだ伍子胥は、呉に走り呉王闔閭(こうりょ)を説いて楚に侵攻させます。

楚は敗れて、一時、呉によって支配され滅びる寸前に陥りました。

 

伍子胥は、平王が既に死んでいたので、仇を討つ事が出来ず、

腹立ちから平王の墓を暴いて死骸を引き出し鞭で三百回打ったと言います。

 

ここから、死んだ人を容赦なく批判するという意味の

「死屍に鞭打つ」という故事が産まれました。

 

同じ頃、逃亡した楚の家臣、申包胥(しんほうしょ)は

救援を請う為に秦の哀公に謁見を果たします。

ところが哀公は親戚にも関わらず、救援を無視し楚を見殺しにします。

 

申包胥は、それを知ると七日、七晩、食事もとらず号泣します。

それを見た哀公は心を動かされ、遂に戦車500輌を援軍として

送りました。

 

これにより楚の昭王は国土を奪い返す事が出来、楚は辛うじて

滅亡から免れます。

 

時代遅れになっていく楚、その理由は?

 

楚は、戦国時代に入っても、劇的な改革が起こらず、

勇猛だが旧態依然の国という印象がつきまといました。

 

その理由は国土が広い割に人口が少なく地方の支配者の権力が強く

楚王の権限が強くならなかった事。

そして、王族や皇族、名門貴族が重職を独占して、

新しい人材が入らなかった事が影響しています。

 

それでも、呉起のような魏の亡命者の尽力で或る程度の改革は出来ましたが

ようやく、改革が実績を挙げる頃には七雄の秦は手がつけられない

強大な国になっていて、秦につくか、斉につくかで国内は二分するという

情けない事大主義の状態になっていきます。

 

それでも最期には意地を見せた楚人の激しい気性

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楚は秦に滅ぼされる直前にも項燕大将軍が秦の二十万の大軍を撃破

「例え残り三戸になろうとも秦を滅ぼすのは楚」という項燕の無念の言葉は

そのまま、孫の項羽に受け継がれて秦を滅ぼす原動力になります。

 

楚人は、項羽といい、伍子胥といい、屈原(くつげん)といい、

性格が真っ直ぐで熱く直ぐに爆発するという民族的な特徴を持っていました。

 

その爆発力には、他の六国は敵いませんでしたが、一方で、

中々、改革を受け入れない頑固さがあり、それが近代化を遅らせて、

天下統一には至らせなかったように思えます。

 

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この記事を書いた人:kawauso

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どうも、kawausoでーす、好きな食べ物はサーモンです。
歴史ライターとして、仕事をし紙の本を出して大当たりし印税で食べるのが夢です。
もちろん、食べるのはサーモンです。

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