あなたにとって私は何なの?こんな無理難題が投げかけられるようになる冬も目前ですが、それはそれとして、よく分からないのが、あのバーサーカーの龐煖がどうして李牧の言う事はホイホイと聞くのかという事です。自らを武神と称し、圧倒的な武力により他者の干渉を許さないワレブ氏が、李牧の言う事には素直に従っている。これはかなり不思議なので、kawausoなりに考えてみました。
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この記事の目次
ワレブ氏、王騎に額を斬られ付け狙う
龐煖は形式上、趙軍の総大将になったりしていますが、本人は俗世の名誉や栄達には関心がありません。戦などつまらんと言っていますし、ターゲットの周辺にいるというだけで味方の趙兵を巻き添えに殺してしまう程です。
そんな龐煖が唯一関心を持っているのが、自分の額に傷をつけた愛しの王騎です。龐煖にとっての王騎はミステリアス、全てを武に捧げたわけでもないのに、武神を名乗る自身に一太刀を浴びせSATUGAIする寸前まで行ったわけですから
これが龐煖には解せません。1人で悶々としている間に古い馴染みである李牧が、「秦と戦えば王騎と再戦できる」と吹き込んだ事により、龐煖は李牧の駒として馬陽に出現します。馬陽では、卑怯なナイスアシストもあり、王騎を殺す事に成功しますが、すでに死ぬ事が決まっている王騎の矛が自分の首にズブズブと入っていくのを一抹の恐怖と共に見ていたのです。やっと王騎を殺したと安堵したものの、蕞での戦いでは、今度は馬陽では覚えてもいなかった少年、信にまたもや額を傷つけられてしまいます。
これで、龐煖の額の傷はバッテン印になってしもうたばってんくさ
ワレブ氏、信に額を斬られ付け狙う
以来、龐煖にとって王騎と信は二重写しになっていますが、コミュ障である龐煖に信の居所を探す事は出来ません。そこで、定期的に李牧と連絡を取り、信が鄴攻めに参加している情報を李牧から掴んだのか、たまたまか再び信の前に登場しました。
龐煖としては自分の意思で、自分に欠けているものを信に見出して無理やりに戦いを仕掛けるわけですが、李牧にとっては、それにより本陣を守る時間を稼げるので、やはり李牧と龐煖の関係は共生関係というより李牧が圧倒的に利用しています。
李牧がいなくなると、龐煖のようなスタンドプレイヤーでは信を探すのは困難ですので、ここは上手く龐煖の弱みを李牧が握っていると言えるでしょう。
なんで李牧を斬らない?
龐煖と李牧が出会ったのは、龐煖が王騎に会うよりもさらに前だと漫画で明かされました。
二人はそれからの付き合いであるようですが、その頃からワレブ氏はワレブだったのか、ちょっと分かりません。しかし、もし今と変わらない龐煖であれば李牧を見た時に強者認定して斬ろうと思ったりはしなかったのでしょうか?
ここについては、ちょっと考える必要があります。というのは見境なく人を殺しているイメージの龐煖ですが、実は、そういう快楽主義の殺人犯ではありません。自分が強者と認めた人間を性別関係なく襲い殺すのは間違いないですが、標的にした人間以外は、巻き添えで殺しているだけです。もっとも強者以外はゴミクズ扱いなので、ちょっとでも邪魔と思っただけでアリを殺すように殺人を犯しますけどね。
つまり標的以外であれば龐煖に近づかなければ、殺される事はないわけです。
李牧は、細マッチョでかなり強そうですが、どうも龐煖が考える強者ではないために襲われないと推測する事は出来ます。
龐煖が付け狙う基準は?
しかし、戦乱のキングダムの時代、強者は大勢存在していると思うのですが、どうして龐煖は王騎や信に執着しているのでしょうか?六国にも強い将軍はいそうですし、例えば、カリンは強いと思うのですが、そこに挑んで行ったという話はありません。
となると、龐煖には強者を狩る上での基準がありそうです。これまでに殺してきた主なメンバーは、摎、王騎、劇辛、麃公などがいますが、自分から挑んで瞬殺された劇辛を除くと、以下の特徴が見出せます。
①一途な思いを秘めている
②強力な野望を秘めている
③沢山の人間の思いを受け継いでいる
①から③の精神を持つ人間が龐煖の標的になりやすいようです。つまり単純に自分勝手で己の栄達しか眼中にない俗な人間は強くても龐煖の標的には入らないのかも知れません。それは裏返すと人間社会を変えるような強力な磁力をもつ人間という事になりそうであり、静謐な社会を望む天の意志に龐煖が沿っていると考えられます。
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