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この記事の目次
キングダム652話雑学「最強は仁義で動く軍」
荀子は、秦も魏も斉の兵も所詮、欲得で動くという点においては、市で日雇い人夫を集めてくるのと大差はないと断じます。
最強の軍とは欲得ではなく、仁義で動かされる軍であると荀子は言い、現在の世界で流布しているのは、全て、欲得ずくの騙し合いであり、同じレベルの連中同士だから優劣はつけられるが、王者の軍の前には全て砕け散るのみと結論付けました。
キングダム652話雑学「そこに中華統一の大義が入る」
キングダムの世界は、荀子が言うように欲得ずくの野望が渦巻く世界です。桓騎などは極端ですが、ほとんどの将軍が己個人の栄達か、自国のみの国益の為に鎬を削るというのが当たり前としてあります。呂不韋の統治論も突き詰めていけば、やはり欲であり荀子から見れば、騙し合いの手練手管に過ぎないのかも知れません。
ただ、その中で秦王嬴政や李信のような一部のキャラクターが己や秦一国の利益をも超えた中華統一の構想を掲げているのであり、それが荀子の考える仁義の軍と呼べるモノでしょう。
地上から戦乱を無くすという果てしない夢が仁義であり、そこに至る道は修羅に違いなくとも、正しいと信じればこそ、中華の歯車は動いていくのでしょうね。おびただしい血をその原動力として
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
現在でも、やはりお金で雇われた傭兵は命を的にして戦いたくないので、紛争を長引かせたがり、国民皆兵の軍でないと、根本的な解決には至らないようです。
命の対価がお金ではないというのは、人間らしい感覚ではあり、そこにお金を超える価値や命を超える価値を見出せないと命を賭けるという事は出来ないのでしょう。
荀子の説く所は古めかしいように見えて、やはり人の求める最上のモノに一直線に繋がっているようです。
参考文献:荀子 議兵篇第十五
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