司馬八達とは?司馬八人兄弟と馬家五人兄弟を考察

2020年9月2日


 

はじめての三国志コメント機能バナー115-11_bnr1枠なし

司馬懿

 

(しん)高祖(こうそ)にして、魏の皇帝たちを支えた人物、司馬懿(しばい)。その司馬懿を含めた司馬家の兄弟たちを「司馬八達(しばはったつ )」と呼びますが、この司馬八達の意味とは?

 

年を取った司馬懿

 

今回はそんな司馬八達の解説に加えて、馬家の五人兄弟についてもお話しましょう。

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


【誤植・誤字脱字の報告】 バナー 誤字脱字 報告 330 x 100



【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



司馬家の八人兄弟たち

司馬懿

 

では司馬八達こと、司馬家の八人兄弟をご紹介しましょう。

 

長男・司馬伯達(しば はくたつ)

次男・司馬仲達(しばちゅうたつ)

三男・司馬叔達(しばしゅくたつ)

四男・司馬季達(しばきたつ)

五男・司馬顕達(しばけんたつ)

六男・司馬恵達(しばけいたつ)

七男・司馬雅達(しばがたつ)

八男・司馬幼達(しばようたつ)

ポイント解説をするセン様

 

これは姓と名ではなく、姓と字で名前を表したものですが、彼らは皆、字に「達」の文字が入っています。これにかけて彼ら兄弟は「司馬八達」と呼ばれました。

 

司馬八達

司馬懿

 

と言ってもただ全員に達の文字が入っているだけならば、ここまで有名にはなりません。彼らは全員が達の字を持ち、その上全員が聡明な人物たちであったことから、八人の達人にかけて「司馬八達」と呼ばれたのです。つまり司馬八達には「八人の達たち」という意味と共に、「八人の達人」という意味がかかっているのです。

 

「達」とは?

司馬懿

 

ここで少し説明をしておきたいのが、八人の達人について。「達人」と言われると「それぞれが色んな才能に優れていたのか」と思ってしまうと思います。

 

司馬懿

 

たまにこの八人の達人を政治や軍事、芸術などそれぞれ別方向に才能を発揮していた、と考えてしまっている人がいますが、この場合の八人の「達人」はちょっと意味が違います。それについて次で解説しましょう。

 

達人の意味

頭を下げて礼を尽くして接する司馬懿

 

達人と言うと一つの才能に秀でているいる人間を想像してしまいますが、この達人とは「道理に精通した人物」ということを示しています。つまり司馬八達とはただ優秀なだけではなく、人として行うべき正しい道を進んだ者たち、という意味です。

 

 

司馬懿の兄である司馬伯達(しば はくたつ)司馬朗(しば ろう
)
は広く民に慕われ、三男である司馬叔達こと司馬孚(しばふ
)
もまた、温厚で誠実な性格であり、曹丕(そうひ)の弟曹植(そうひ)を良く諫めたことを感謝されて厚遇されたとあります。優秀なだけでなく人の道を弁えた人物たち、それが司馬八達なのです。

【次のページに続きます】

 

次のページへ >

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
セン

セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

-三国志の雑学
-, ,