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この記事の目次
キングダム656話ネタバレ予想「満羽の虚無が襲い掛かる」
それに対して、満羽も表情を変化させるでしょう。
「昔の俺達に似ている、中華最強を目指し戦い続けた俺達に」
しかし、それだけに満羽の憎悪は深くなります。満羽が、楚に大敗した戦場で何を見たのか?それは、負けた途端に楚にすりより命乞いをする、故郷の人々の姿だったのではないでしょうか…
味方のことごとくを失い、守り抜いてきた故郷の人々の変節、それを見た満羽は命を賭けて守るべき、何者もこの世にはないと絶望し、ひたすらに什虎城に籠り、強敵と血しぶきを飛ばす刹那の修羅だけに楽しみを見出すようになったのです。
正露丸飲み過ぎ顔になる前の満羽は、ちょっと見ると好青年風なので、案外、過去には小国の人々に慕われた名将だったような過去が描かれるのではないかと考えます。
そんな什虎の人間不信の4将にとっては、何も知らずに国を背負い中華統一などとほざく蒙武のような相手は打ち崩さずにはいられない相容れない相手と言えます。
キングダム656話ネタバレ予想「聖闘士星矢仕様の蒙武」
かくして、自身が感じた深い絶望を叩きつけるようにして満羽は蒙武を攻撃します。ところが、傷つければ傷つけるだけ、蒙武の魂の内側に秘めた闘争心は燃え上がり、戦闘力が倍増していき、遂には満羽が恐怖を感じるレベルになります。
この辺はジャンプ伝統の聖闘士星矢方式で、じわじわ傷めつけている間に、主人公のコスモが燃え上がり、全体的に大火事となり、今さら消せない状態というヤツです。
「そんなバカな、俺達は中華最強、俺たち以上に強い人間などあり得ぬ」
ここで、満羽は蒙武の背後に、ドドン!の大将、汗明を見ます。ひたすらに強さの高みを目指す蒙武は敵である汗明の想いすら背負い、日夜、武力の強化に励んできたのです。
「満羽よ!貴様などより、汗明は遥かに強かった!!」
蒙武は迷いなく大鎚を振り上げ、満羽も槍を振り下ろしますが、大鎚の前に槍は砕け、次の瞬間には満羽の頭部もブッシャーになりました。いじけた負け犬など眼中になし、蒙武は何事も無かったように進撃を開始します。
キングダム(春秋戦国時代)ライターkawausoの独り言
満羽の心を支配しているのは、虚無であり、命を賭けて守るものなど何もないという絶望です。それは、故郷の人々が国が敗れるやいなや、楚の軍勢に媚びを売り、死んでいった兵士や、命懸けで戦った自分を裏切ったという悲しみと怒りに原因があるのでしょう。
一見、強い力になりそうな、恨みや憎しみですが、それは第一に自分を捨て諦めているという事であり、信じる者や守る者を持ち、日夜アップデートを繰り返す相手には敵いません。
キングダムでは、何度か繰り返されたテーマですが、什虎城においても、これが再び、出てくるのではないかと思います。
次回の確定本バレが届きました!(2020年10月8日追記)
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