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京都も意外に緑が少ない
大阪や堺を引き合いに出しましたが、実は緑が多いように見える京都も緑地面積では35位、89.61haと緑が少ない都市になっています。文化財が多い京都ですが、日本で一番最初に都市化が進んだ土地でもあり、その分だけ狭い盆地は細分化され、人口が密集した地域になり、緑は減っていく状態になりました。
京都には御所があり天皇が1000年以上も君臨していましたが、御所の奥に住み強権的な存在でもないので、京都市内に広大な土地を保有して部下を住まわせて力を誇示する必要もなかったのです。
日本史ライターkawausoの独り言
広大な緑地の元になった文化財は、巨大な権力者が守る事によって現在まで伝えられました。しかし、そのような権力者がいなくなり、主権在民になった今、私達は貴重な自然と文化財を保存して、後世に伝えていくだけの知識や気概を持っているのでしょうか?
「私には関係ない」、「それは行政がやる事」と無関心でいる間に、経済効率が最優先され、後になって思えば貴重な文化財や自然環境が消滅しているというケースは、それこそ枚挙に暇がありません。主権者として、いかに文化財や自然環境を守るべきかを、ちゃんと考えるべき時に、来ているのではないでしょうか?
参考文献:日本史の謎は地形で解ける / Wikipedia他
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