曹操「徐晃めっちゃすごい」
また樊城の戦いで関羽を打ち破ったことで盛大な宴が開かれましたが、この中であっても徐晃の軍の兵士たちだけはしっかりと陣に付き、持ち場を離れず整然としていたと言います。
その徐晃の部隊を見た曹操は「徐晃は前漢の名将・周亜夫の風格がある!」と褒め称えました。これは普段から徐晃が兵士たちに親身になって接し、兵士たちも徐晃を慕っていたからの振る舞いと言われていますが、筆者はこの辺を見る度に「曹操めっちゃ徐晃ほめるな……」と感嘆してしまうんですよね!
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「曹操さまもすごいよ」
そんな徐晃ですが、驕ることなく、謙虚で清廉な振る舞いをしていたと言います。そしてこんな言葉を残しました。
「昔から、人々は良く良い主に出会えないと嘆いていた。しかし私は幸運にも、優れた主にお会いできた」
「だからこそ、その幸運に報いるために功績を上げなければならない」
曹操が徐晃を褒め、徐晃を迎え入れられた幸運に喜んでいたなら、徐晃もまたその幸運に報いていたのですね。
上司は良い部下を迎えられたことを喜び、部下は良い上司に出会えたことを喜ぶ。このエピソードに、徐晃のその性格が詰まっていると思います。
三国志ライター センのひとりごと
徐晃は魏において、誰かと私的な付き合いをすることなく、あくまで曹操の配下の一人として戦い続けました。その最期は病死、あくまで葬儀は質素に、普段着のままで、と遺言されました。
ただ一人の武人として戦い、その戦いを主に捧げた徐晃は正に魏の五将軍の一角。こういう人物の生き様を見る度に、三国志って面白いなあ!と思うのでした。
どぼん!
参考文献:魏書徐晃伝
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