魏略の酷吏伝によると、市場にはお金が埋まっている事があったようです。高陽の劉類という人物は弘農の太守でしたが、とんでもないパワハラ上司で部下に休みも与えずにこき使い、過失があると重いも軽いも関係なく髪を引き抜いて杖で滅多打ちに叩いた後で足腰立たなくなったのを引きずり出すなどヒドイ人でしたが、彼は役所の人間200名を動員して市場で穴を掘らせて銭を探させたという記述があります。
当時は銀行もなく、あったとしても信用できたものではないので財産防衛手段として穴を掘って甕に入れた貨幣を退蔵する方法があり、現在でも古代の貨幣が大量に見つかる時は、そのような地面に埋めた壺が出てくるケースが多いです。
劉類は、市場中を掘り返して銭を探させて市場は穴ぼこだらけになったそうですが、貨幣が出て来たとは書かれていません。
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