大人気春秋戦国時代漫画キングダム。708話では、やはり龍白公の死亡が王大人により確認されました。登場から最後までずーっと怒っていた龍白公、素の性格はどんなだったのか?
今となっては知る由もありません。それはさておき、今回も元気に行ってみようキングダム708話がキターーーーー!!
※こちらの記事はキングダム708話のネタバレが含まれていますのでご注意下さい。
キングダムの5年間の趙攻めの軌跡が8分でそこそこ分かる動画
この記事の目次
キングダム708話ネタバレ「うっせェわw」
スライスチーズのように袈裟懸けに三角に斬られ身動きもしない龍白公。それを見て、桓騎軍と趙軍の両方から李信に罵声が浴びせられます。
桓騎軍のサイドからは「なんで簡単に殺したんだ、雷土の恨みを晴らそうと思ったのに」
趙軍からは「よくも龍白公を殺したな、絶対に許さん」
やがて、桓騎軍と趙軍は交戦中である事も忘れ、お互いに誹謗中傷を開始。それを見ている黒桜も李信に対し不満顔です。次の瞬間、我慢していた李信が「うるさーーーーーい」と大声で一喝し、異様な迫力に双方が沈黙しました。
李信は飛信隊が動いたのは、あくまで今回の戦争に勝利するために桓騎が必要だからであり、平陽で10万人を斬った桓騎を絶対に許さないと言い切ります。李信の怒りに対し摩論は十万人の首斬りは雷土の復讐ではなく、捕虜が多すぎてああするしかなかったと弁明しますが李信は納得していません。
ひねくれkawausoの愚痴
※この頁では、kawausoが個人的不満をぶちまけているので、李信や嬴政のファンはスルーをおすすめします。
kawusoは摩論の言い分も十分に理があると思いますけどね。少なくとも漫画において、捕虜皆殺し以外に事態を収拾する方法は明示されてはいませんでした。
多すぎる捕虜を放置して反乱でも起こされたら、桓騎軍だけではなくその先に布陣していた飛信隊だってどうなったか分かりはしません。虐殺者の汚名をかぶった桓騎軍のお陰で自分達も生存しているという感覚が李信にないのが独善的で嫌です。
嬴政も桓騎との話し合いで「多すぎる捕虜を適当に間引くべきで皆殺しはダメ」という曖昧な事しか言わなかったですし、じゃあ、10万人殺すのを9万人にして1万人を解放すれば、それは大虐殺ではなく人道的行為になるのでしょうか?
大体、生かして解放する捕虜と間引く捕虜の命の選別はどんな基準でやるのか?明確な基準があろうと殺された捕虜の遺族は「選ばれなかったんだから仕方ない」と納得したりしないでしょう。
結局、「10万人は多すぎる、もう少し殺す人数を減らせたはずだ」というのは、勝者が己の疚しさから目を逸らすための自己満足の詭弁であり、たとえばアル・カポネがあくどく儲けた金の一部を慈善事業に寄付するようなものです。
※ココまでで愚痴終了です。
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キングダム708話ネタバレ「龍白公の遺体」
さて、kawausoのひねくれた感想はさておき、李信の発言を聞いて羌礼も「戦の分からない部分が」少し分かったと羌瘣に話しています。
李信は、このまま龍白公の遺体を放置すれば、復讐心に燃える桓騎兵にバラバラに斬り刻まれる事を危惧し、生き残りの趙兵に龍白公の遺体を持って閼与城に帰るように言いますが、主君を討たれた上に遺体を持っておめおめと城に帰れるかと趙兵は逆切れし、李信に襲い掛かり羌瘣と羌礼に返り討ちにされました。
将軍になっても正義の戦争を目指してまっしぐらの李信の態度に苦笑する摩論。しかし桓騎は、李信の魂の問いかけに興味なく死んでいった雷土について思いを巡らすのでした。
キングダム708話ネタバレ「虎白公戦線離脱」
一方で虎白公はどうやら龍白公が李信に討ち取られ桓騎を討ち取れなかった事を悟ります。
「桓騎の頭蓋骨を盃にあの世で酒を飲もう」と今生の別れの挨拶をかわした虎白公、ここで討死して龍白公の後を追う事も頭をよぎりますが舜水樹の「桓騎と刺し違えるのでない限り犬死」という言葉が頭に引っ掛かりました。
龍白公も死んだ今、扈輒と虐殺された十万人の仇が討てるのは虎白公しかありません。こうして虎白公は桓騎を殺す時まで恥をさらして生きる事を決意し血の涙を流しました。
—熱き『キングダム』の原点がココに—
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