NHK大河ドラマ「どうする家康」第3話「三河平定戦」では、家康の伯父である水野信元が登場しました。少し前に流行したちょい悪親父風のいでたちで登場し甥である家康に対しても妙に馴れ馴れしい信元ですが、実は家康の恩人なのです。
三方ヶ原で浜松城に逃げ込んだ家康を守る
あのちょい悪親父が、いつ家康を救うのか?それは家康最大の窮地でもあった武田信玄の上洛の時です。家康は浜松城に籠城すべしという元信の進言を無視して三方ヶ原で武田軍を迎え撃ち惨敗。そのまま浜松城に逃げてきました。追撃にやってきた武田軍に対し、疲労困憊の家康に代わって指揮を執ったのが水野信元だったのです。
信元は夜中に盛大に松明を焚き、各所に鉄砲隊を配置して武田軍を威嚇、先を急ぐ武田軍は時間がかかる籠城戦を放棄して、浜松城を素通りしました。元信は甥の家康を救ったのです。
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桶狭間でも家康を救う
水野信元は桶狭間の戦いの時でも、敗走する家康が落ち武者狩りに合わないように家臣を派遣して村人を説得していたとする話があります。これが事実なら信元は2回も家康の窮地を救っていた事になりますね。
実は信玄に並ぶ石高
織田信長の前では借りてきた猫のような信元ですが、石高は最終的に24万石に到達し、武田信玄の本拠地である甲斐に匹敵します。そのためか信元は晩年の信長に危険視され、謀反の嫌疑をかけられて殺されてしまうのです。
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