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お市が元康を慕っていたは嘘!歴史の空白を突いた上手い演出【どうする家康】

2023年2月5日


家臣にどうする?と迫れられる徳川家康

 

 

NHK大河ドラマ「どうする家康」第四話では信長の主導で元康と信長の妹、お市の縁談が進められますが、元康とお市の連名で拒否される話がありました。お市が元康を慕っていた話はフィクションですが、これはお市の婚姻が遅かった事を利用したエピソードなのです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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当時としては婚姻が遅かったお市

お市の方(柴田勝家の妻)

 

 

お市は、天文16年(1547年)生まれで信長より13歳下の妹だそうです。当時戦国大名の娘は13歳ほどで嫁に行くのが普通でしたが、お市が浅井長政と結婚したのは永禄10年(1567年)前後で20歳になっています。当時としては異例の晩婚で、この事からお市は再婚であり長政は2番目の夫ではないかと考える研究者もいます。

 

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お市の晩婚を元康を慕っていたと解釈

浅井長政とお市の方は仲良し夫婦

 

 

どうする家康では、お市の晩婚を過去に尾張にいた元康が忘れられず、縁談を受けなかったと解釈し、本当は元康に惚れていたが縁談を断られて吹っ切れ、浅井長政の嫁になったという解釈で仕立て直したのです。

 

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kawauso

kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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