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中国はなんで気球を飛ばしているの?【素朴な疑問】

2023年2月18日


張良

 

最近、なにかと世界を賑わしている中国から飛んできた気球。アメリカのバイデン大統領が撃墜を命じた事で一気に話題となり、日本にも2020年から飛来してきていた事が明らかになりましたが、中国は気球を飛ばしてそもそも何を狙っているのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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偵察は目的の一部

龐統

 

中国が世界中に気球を飛ばしている目的は、第一には日本やアメリカの偵察です。気球にはカメラがあり、上空から撮影する事で基地の場所などを把握します。中国政府は気球は観測気球で偵察用ではないとし、風で飛ばされアメリカ上空に入っただけだと主張しています。しかし、今回アメリカ上空で撃墜された気球は観測気球としては規模が桁違いに大きく、中国側の言い分には無理がありそうです。

 

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本当の目的は大気圏の支配

毛沢東(もうたくとう)

 

中国の気球の本当の目的は核弾頭を積み込める積載力がある気球を開発量産し、大気圏を支配したいという事であるようです。2022年9月に中国科学院航天信息研究所が宇宙に近い高高度大気圏関連技術の一環として高度30キロに到達し1.2トンの積載能力を持つ気球を打ち上げています。

 

小型の核爆弾は1トン程度ですから、理論上、この気球には核弾頭が搭載できます。中国はアメリカに抑え込まれた宇宙開発に対抗すべく、アメリカがまだ支配していない。大気圏から下の超高高度の空を大型の飛行船や気球で支配し世界戦略を有利に進めたい思惑があるそうです。

 

 

アメリカが最新鋭F22Aで気球を撃墜した意味

黄金ジェットに乗る石川克世

 

今回、アメリカは中国の気球を高さ1万7000メートルの上空でF22Aという最新鋭戦闘機で撃墜しました。アメリカの戦闘機でも1万7000メートルの上空まで到達できる機種は少なく、あえてその中でF22Aを選んだのは超高度を飛行する気球でもアメリカは撃墜できるという事を示すためだったようです。日本人が知らない所で米中の軍備拡張の鍔迫り合いは継続しているんですね。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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