2023年5月8日新型コロナウイルス感染症は5類扱いとなり、毎日のようにニュースで報じられた本日の感染者○○名というバカバカしい報道も中止になります。そしてWHO(世界保健機関)のテドロス議長も5月5日「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の終了を宣言しました。これは掛け値なしに喜ばしい事ですが、コロナ以前の人との付き合いが増えてくるに従い、今年の5月病は例年よりもキツくなる可能性が高いようです。
対人疲れの疲労感を訴える人が増える
マスク着用が個人の判断(そもそもマスク着用は昔から強制ではなく個人の判断だったのですが…)になってしばらくした4月頃から外来受診には、出張が一気に増えてとにかく疲れるや、飲み会が増えてキツイという声が多く寄せられるようになりました。また、学生は対面授業が去年よりもいっそう増えたことで、対面によるストレスが強くなり、一部の学生からは、「朝起きられず講義に出られない」「学生や先生と会うのに緊張する」という悩みが多く出ているようです。
大学生は学校側の厳しい措置の被害者
突然に増えた対面授業で大きなストレスに悩む大学生の皆さんには同情を禁じえません。大学は3年間も対面授業を減らし、リモート授業を継続してきましたが、山の手線は毎日人間のすし詰め状態で運行してクラスターが起きないのに、よりパーソナルスペースが広い大学で、対面授業を制限したのはどんな科学的な根拠があったのでしょうか?人の顔を見るとストレスを感じるという大学生の深刻な悩みに、大学側が真剣に向き合う事を望みたい所です。
コロナ疲れと五月病がWで襲い掛かる
話が逸れましたが、現在懸念されるのは、例年起きている五月病に対人関係のストレスが加わり、症状がより激しくなるのではないかという事です。五月病は4月に職場や学校に入ってきた人が、最初の一か月間は緊張感を持って頑張っていたものの、ゴールデンウィークで生活習慣が乱れてしまう事や、梅雨に入る6月7月に仕事や勉強に支障が生じたり、祝日がない事で、やる気が出ない虚脱状態に陥る症状です。毎年、五月病はありますが、今年はマスクを外し、対面で飲み会や出張、対面授業が増える事で症状も患者数も激増すると見られています。
体調が悪いと思ったら我慢せずに病院を受診しよう
五月病は病気ではないと考える人も多いかも知れませんが、無理をすると、別の病気の原因になったり、心の病気の原因にもなります。新型コロナウイルス感染症が五類に落ちた事で、今後は発熱を理由に病院受診を拒否され、PCR検査の陰性証明書を提出する事もなくなりますからどうか気軽に病院を受診して下さいね。
▼こちらもどうぞ
日本は世界でも貧しい国に転落していた【日本人が見たくない真実】