海外の人が日本に来て一様に驚くのは、世界のどの国とも違う日本人の精神性だそうです。四方を海に囲まれた島国日本は異民族の侵略を受ける事が少なく、独自の精神性が育つ土壌になりました。今回は外国人が驚く日本人の価値観を紹介します。
もののあわれ
英語では、pity of thingsと言い(事物に感じる悲哀)と訳されます。どんな強者も最後には滅びるとする仏教の無常感が根底にあり、桜の散り際をひと際美しく感じる精神性です。同時に武士の情けのように敗れ去ったものへの尊敬や過度な報復を戒める感情でもあります。
わび・さび
日本人の伝統的な美的感覚にわび・さびがあります。これは、作品を完璧には仕上げず、あえて欠点を残しておく事で未完成の美を見出す思考です。例えば、一度欠けた茶碗を捨てるのではなく金箔を混ぜた接着剤で接ぐなどが有名です。これは完璧に調和と均衡の取れたものこそ美と考える外国人には、とても斬新に映るようです。
もったいない
食べ物を大事にし、なんであっても最後まで丁寧に扱おうとする日本人の精神性です。英語にも無駄が多いとするフレーズはありますが、最期の最期まで無駄にする事無く使うというのは日本人の精神的特徴です。
いきがい
英語では「A reason for being(存在の理由)」とも訳されます。その人がその人なりに自分の人生の意義を見出し情熱を傾け一日一日を大切に生きるとする考えです。ここには地位も職業の種類も関係なく、その人が精一杯心を込めて毎日を生きていく精神性が込められています。現在では生活のクオリティを上げる考え方として海外でも注目を集めています。
改善
現状に満足せず、慣れた仕事でも絶えず見直して、無駄を省き、仕事を効率化しようとする考え方です。日本の自動車工場が海外でも「カイゼン」として紹介し、より安全で作業効率を上げる手法として注目されています。
まとめ
あらためて見てみると、私たちが普段、当たり前のように感じている考えが、世界ではとても珍しく素敵な考えだと思われている事が分かりますね。
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