皆さんは、日本一の売り上げを出しているショッピングモールがどこか分かりますか?それは、なんと日本の空の玄関口成田空港なのです。成田空港の2018年の売り上げは1432億円で2位のラゾーナ川崎プラザの953億円を500億も上回っています。では、どうして成田空港は日本一のショッピングモールになったのでしょうか?
旅客機の小型化で儲からなくなる空港
空港の収入は航空機の輸送にかかわる航空系収入と、空港内のテナント収入が収益の柱でした。しかし、近年は航空会社の自由化で小型の旅客機が増加し、航空機の重量で徴収している着陸料が値上げできない状況が続いていました。
テナントを強化し旅客の2時間を狙う
そこで、空港が目をつけたのが国際線の搭乗待ち乗客です。国際線は2時間前に予約が出来るので、搭乗までの2時間が暇になります。そこで、この2時間をゆったりと楽しんでもらえるよう手続き後のフロアにショップや飲食店を充実させました。この目論みは大当たりし、それまでサブだったテナント系の収益が航空系収入を上回るようになったのです。
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