ロシアのプーチン大統領は8月4日、徴兵年齢の上限を27歳から30歳に引き上げる法律に署名しました。同時に召集令状が出された者の出国を禁じる法律にも署名しています。さらに今秋には軍への動員を拒否した場合、最長で5年の刑事罰を科す刑法改正案も出る予定です。
長引くウクライナ侵略で兵員不足が深刻
ロシアではロシア・ウクライナ戦争が長期化して兵員不足が深刻化しています。それに加え徴兵や動員の忌避が増えている事もあり、それらを取り締まる動きが強まっています。昨年9月の30万人規模の動員では数十万人のロシア人が近隣国へ出国したと見られ、同じ轍を踏まないために召集令状が出されたロシア人の出国を禁止。さらに刑法改正で動員拒否の抑止力にしたい構えのようです。
ロシアでは徴兵事務所に放火相次ぐ
今回の動きに関連しているかは不明ですが、過去5日間でロシア国内の28カ所の徴兵事務所が放火、あるいは放火未遂にあったようです。容疑者はいずれも互いに関係ない地元の人間で、電話で徴兵事務所に火をつけるように強要されたと証言するなど動機は謎ですが、相次ぐ徴兵年齢の引き上げに対する不満の表明の可能性もあります。
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