ロシア軍は、南部ザボリージャ州の戦線で大きく押し寄せるウクライナ軍に対抗するため、迅速に増援を派遣する様子です。ウクライナ軍が既にロシア軍の最も堅固な第一防衛ラインを突破したため、ロシア軍は最も強力な予備部隊を投入し、進攻を食い止めようと必死の努力をしているようです。
第76親衛空挺師団の増援
報道によれば、第76親衛空挺師団はロシア軍の中でも最高の師団の一つであり、これまでの戦闘で比較的少ない損耗しか経験していないようです。この師団は、今年初めにウクライナ東部ハルンスク州のクレミンナ方面における攻撃を最後に、現場から外れていました。
ウクライナ軍の2つの勝利
しかし、7月下旬からの数週間で、ウクライナ軍はドネツク州南部のウロジャイネからロシアの守備隊を排除し、次いでモクリ・ヤリー川渓谷近くのロボティネ集落を解放。これら2つの勝利により、ウクライナ軍はロシアからの解放を目指すマリウポリ(ドネツク州)とメリトポリ(ザボリージャ州)の2都市へ前進しました。
ロシア軍の戦略
この連続する勝利により、ウクライナ軍はザボリージャ州のメリトポリと、ドネツク州のマリウポリへ前進。ロシア軍は、マリウポリとメリトポリの防衛が特にクリミア半島からの補給路を確保するため重要であり、そのため増援として第76親衛空挺師団が投入されたようです。
ウクライナ軍の対抗策
ただし、困難な状況はロシア軍だけではありません。ウクライナ軍も堅固なロシア軍の陣地を突破するために、第82空中強襲旅団という精鋭部隊を動員しています。双方とも限られた予備兵力を投入した緊迫の決戦となっており、結果は予備兵力の巧妙な運用にかかっている可能性が高そうです。
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