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三国志の時代の水軍は本当はかなり[貧弱]だった

2023年10月23日


周瑜

 

三国志での海戦と言えば、真っ先に名前が出るのが赤壁の戦いですね。厳密には、赤壁は長江の付近なので水戦が正しいのですが、それはおいておいて、曹操を赤壁で破った水軍提督の周瑜は有名です。しかし、夢を壊すようですが、三国志の時代の水軍は現在のように専門職になっておらず、陸軍の補助でしかありませんでした。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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大砲もミサイルもない古代の水軍は脅威ではない

ガレオン船(世界史)

 

どうして、三国志の時代の水軍が重要ではないのか?それは当時の水軍が木造船であり、大砲のような長距離の武器もなく陸上の部隊に対して、大きな脅威ではないからです。現在の軍艦は射程数十キロの大砲やミサイルを装備し、遥かな海上から地上軍を一方的に攻撃できますが、三国志の時代の軍船はできません。

 

 

水軍は陸軍の補助に過ぎない

三国時代の船 楼船

 

当時の船の役割は、兵士や物資を乗せて水上を渡る事で、戦闘力はあまり期待されていないのです。また、中国は大陸国で海の上での戦いはほとんどありません。西洋のような港湾を攻める戦いでは海軍同士の衝突もありましたが、中国の場合には、海よりははるかに狭い水上の戦いなので水上戦術というのは、あまり発展しなかったのです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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