ウクライナ政府と軍の間で意思疎通に不協和音[今後の連携に課題​]


世界史01 ゼレンスキー風大統領

 

 

ロシアの侵略に対抗し続けるウクライナ政府と軍の間で、対外的なメッセージ伝達や幹部の人事に関しての不調和が顕在化しています。最近、ウクライナのゼレンスキー大統領が汚職問題を理由に政府高官を更迭したことが、この問題に拍車をかけており、政府と軍の間で適切なコミュニケーションが困難となり、ゼレンスキー政権の支持が低下する可能性が心配されています。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ウクライナ軍のザルジニー総司令官の異例の発言

世界史04b ウクライナの国旗b

 

この懸念は、ウクライナ軍総司令官であるザルジニー氏が、イギリスエコノミスト誌に対して、ウクライナ戦争が第一次世界大戦のような消耗戦に入っており、ロシアに有利な状況にあると指摘したことにより浮上しました。この発言に対して、大統領府の高官は、前線での出来事や将来の選択について報道機関に直接コメントするべきではないと抗議しました。ウクライナの最高司令官でもあるゼレンスキー大統領も、11月4日の記者会見で、戦線は膠着状態ではないと述べ、ザルジニー氏の分析を否定しました。

 

 

不透明な人事による軍の不信感

 

ザルジニー総司令官の発言の前に、ゼレンスキー大統領が発表した特殊作戦軍の司令官の交代についても、前司令官が「理由が不明だ。報道で知った」と内情を明かすことで軍内で波紋が広がっています。さらに、ゼレンスキー大統領自身がアメリカのタイム誌のインタビューで「私以外の誰もがウクライナの勝利を信じていない」と不満を表明するなど、戦争の終結が見通せない状況において、政府と軍の両者が不満を抱いていることが明白です。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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