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[三国志の英雄]楽進・李典・張遼、最強トリオの真実!

2024年3月15日


楽進

 

 

戦においては常に先鋒で戦ってきた楽進(がくしん)。魏の将軍の中でトップクラスの勇将と言われた張遼(ちょうりょう)。知将としていくつもの戦いで活躍した李典(りてん)。この三人はチョーがつくほど仲が悪かったのですが、三人がタッグを組むと三国志最強と言える強さを発揮するのでした。

 

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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協調性ゼロの三人

楽進と李典と張遼

 

李典・楽進・張遼の三人はチョー仲が悪い三人でした。この三人はどうして仲が悪かったのか描かれていませんが、それぞれ性格が合わなかったのではないのでしょう。楽進と張遼は一回だけ一緒の戦線で戦ったことがありましたが、二人とも協力しないで自由気ままに戦っていたそうです。この時は人間関係の調整のプロフェッショナル・趙嚴(ちょうげん)が二人の仲を取り持ったため何とかなりました。また李典と張遼も一緒の戦線で戦ったことがありますが、この時も趙嚴が李典や張遼、他の将軍たちをまとめていたため、何事もありませんでした。このように全然協調性の無い組み合わせ最悪な三人が、ある時曹操(そうそう)の命令で三人一緒の城を守備することになるのです。

 

 

 

一緒の城内に駐屯した三人

銅雀台

 

楽進・李典・張遼の三人は曹操の命令によって合肥の城に駐屯することになります。この時、この三人は曹操の命令に従いますが、城内に入ると会議を開いたりすることなくここでも協調性ゼロでした。しかし孫権(そんけん)軍10万の軍勢が迫ってくることになると、薛悌(せつてい)という人物が三人を仲介して会議を開きます。

 

 

曹操の命令書を見るが…

曹操

 

薛悌は三人が会議に来ると曹操から預かっていた秘密の命令書を開封。この命令書には

 

「孫権軍がやってきたら、李典と張遼が一緒に城外に出て孫権軍を攻撃するべし。楽進は薛悌と一緒に城内にこもって孫権軍の攻撃から城を守るべし」と記されていました。

 

楽進・李典・張遼の三人はこの命令書を見て、苦い顔をしていました。張遼は城外で戦う事に賛成しますが、今までいがみ合っていた李典・楽進が協力するのか不安でした。李典は張遼の不安を感じたのか「ここは国家の一大事というべき出来事が発生している。だから今までの恨みを忘れて協力するよ。この戦いは君の計略で孫呉の軍勢を打破できるのかどうかにかかっているのだぞ」と張遼へ活を入れます。張遼と楽進は李典の言葉に同意し、協調性ゼロの三人は協力して孫権軍と戦うことを誓い合うのでした。

 

 

 

三国志最強のトリオ結成

張遼

 

楽進・李典・張遼は今まで協調性ゼロでしたが、初めて協力して戦うことに。楽進と薛悌は曹操の命令書にあった通り、合肥城(がっぴじょう)の守備に回ることにします。そして李典と張遼の二人は孫権軍が合肥城へ攻撃を仕掛ける前に奇襲攻撃を行う作戦を立案します。李典と張遼は協力して孫権軍へ奇襲攻撃を仕掛けた結果、孫権を討ち取る一歩手前まで追いつめることに成功し、孫呉の軍勢を大混乱に陥れて、合肥城へ帰還します。

 

孫権軍は張遼と李典の奇襲攻撃を受けた後、合肥城へ総攻撃をかけますが、楽進達の鉄壁の守りに阻まれて、合肥城を落とすことができずに撤退。張遼は孫権軍が撤退する時も諸将を率いて出陣し、孫権を討ち取る寸前まで追いつめ、大勝利で戦いの幕を閉じるのでした。こうして三人が協力したことによって孫権軍はかつてない大敗北をすることになり、楽進・李典・張遼の三人こそ、三国志最強のトリオチームと言えるのではないのでしょうか。

 

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

魏の国内でも一番仲の悪い三人でしたが、国家が危機的状況に陥れば日ごろの仲の悪さを忘れて協力できた楽進・李典・張遼。この三人は7000ほどの兵力しかありませんでしたが、10万の孫権軍を撃退しています。このことからこの三人のトリオチームこそ三国志最強のチームだと思うのですが、皆さんはどのように思いますか。

 

■参考 正史三国志魏書など

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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