2024年4月24日、ウクライナ政府は国外に在住する兵役の対象年齢にある男性が国外でパスポートを申請する事を一時的に禁止する規則を承認したと発表しました。ウクライナ戦争の長期化を受けて、深刻な兵員不足に陥っている中で国外ウクライナ人男性の徴兵を視野に入れているようです。
ウクライナ領事館が4月23日サービスを一時停止
ウクライナ政府は前日23日、ウクライナ国外在住の18歳から60歳の男性に対する領事サービスを停止したと明らかにしていましたが、 外務省は24日にこの措置の規定について説明し、ウクライナへの帰国を宣言する特別な証明書を求める申請者については、大使館や領事館でサポートを受けられるとしています。通常の領事館の業務は5月18日に再開されるそうです。
5月18日には徴兵制度改革法が発効
領事館がサービスを再開する5月18日にはウクライナで徴兵制度改革法が発効します。これは兵力の拡大を意図したもので、外務省の情報では以後、民間機関ではパスポート申請を扱えなくなり、処理できるのは在外公館のみとなるようです。ウクライナ国外にはEU諸国に在住する推定86万人のウクライナ人をはじめ、兵役対象年齢にあるウクライナ人男性が多く居住していて、ウクライナ政府は、これら国外ウクライナ人がパスポートで国を移動して所在が分からなくならないよう移動を制限し、適宜兵役を科す方針であるようです。
▼こちらもどうぞ