車を運転して横断歩道の前で一時停止していると、歩行者から「お先にどうぞ」と譲られた。このようなシーンに出くわしたことがあるドライバーも多いでしょう。しかし、このような善意の行動にうっかり応じると道交法違反になり、罰金やペナルティが科せられる可能性があることをご存知でしょうか?
善意での道譲りも法律違反
信号機のない横断歩道の前では、歩行者が横断しようとしている際には、ドライバーは歩行者が横断するまで一時停止しなければなりません。これを破ると道路交通法の横断歩行者等妨害に該当します。ドライバーは教習所で習うので常識だと思いますが、歩行者がドライバー対して道を譲ったとしても、それに応じて車を発進させると、やはり横断歩行者等妨害に該当してしまうのです。
歩行者の弁護も無効
横断歩行者等妨害には、減点2点や罰金9000円といった厳しいペナルティが科せられます。ドライバー側からすれば、「歩行者が譲ったから車を発進させた」のであって、歩行者を無視したわけではないので、不当な扱いだと感じるかも知れません。しかし、仮に歩行者が警察に対してドライバーを弁護しても、法的な責任は回避できないようです。
歩行者を優先させるべき
では、横断歩道で歩行者から「どうぞお先に」と言われた場合、ドライバーはどうすればよいでしょうか?この場合、歩行者の好意に応じず、手で譲るジェスチャーをするのが正しいようです。信号機のない横断歩道では、常に歩行者が優先されるということを、ドライバーだけでなく歩行者も心に留めておくべきですね。
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