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ゲームボーイの側面にある[謎の端子]が世界を変えた

2024年6月4日


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皆さんはゲームボーイをご存知でしょうか?弁当箱のようなサイズの白いゲーム機で表面に十字キーとABボタン、スタートとセレクトがついていて、白黒画面でゲームがプレイできました。来年には五十歳になる筆者も12800円のゲームボーイを魔界塔士SAGAとセットで購入した記憶があります。さて、筆者は結局使用しなかったのですが、ゲームボーイの側面には端子がついていました。あの端子はゲームの歴史を変えた画期的な発明だったのです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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あれは、通信ケーブルコネクタ

みずほ銀行風

 

ゲームボーイの側面についていた端子の正体は通信ケーブル専用コネクタでした。当初、任天堂は、あの端子の使い道を想定していなかったそうですが、独創的なアイデアになるかも知れないという開発陣の漠然とした意図で実装されたそうです。

 

 

ゲームボーイの可能性を爆発させたテトリス

藤甲兵に地雷火を仕掛けた諸葛亮孔明

 

 

見切り発車で実装された通信ケーブル専用コネクタですが、ゲームボーイが発売されて2カ月後、ゲームボーイの売り上げを飛躍的に伸ばす事になるソフトが発売されます。それが、世界的な大ブームを起こしたパズルゲームテトリスです。それまでのファミコンでも画面を二分割した対戦ゲームは存在しましたが、ゲームボーイは通信ケーブルを通じて、別々の画面でテトリスの対戦を楽しめるようになったのです。連鎖で自分のゲームボーイモニターから消したブロックが通信ケーブルを通して相手のゲームボーイ画面に出現した時の興奮を鮮明に覚えている方も多いのではないでしょうか?現在では当たり前になったインターネットを介したゲームが、有線ではありますが実現した最初がゲームボーイだったのです。

 

ポケモンの大ヒット

孫亮を後継者として指名する孫権

 

通信対戦の面白さがゲームボーイ人気の核となり、各ゲームメーカーは次々と対戦型ゲームを発売しました。それらの対戦型ゲームが出尽くして、いよいよゲームボーイの人気も落ちてきていた1996年、再びゲームボーイ人気を延命させるソフトが登場します。それがポケットモンスター赤・緑です。ポケモンと呼ばれるモンスターを画面上で呼び出して対戦させるこちらのゲームは、通信ケーブルを通じてお互いが持っているポケモンをもらったり与えたりできるシステムにより爆発的なヒットを記録します。ポケモンの人気がいかにスゴイかは、現在でも新作映画が出続け、ゲームが出続けているのを見ても分かります。

 

 

謎の端子が通信対戦の扉を開いた

張良と劉邦が楚漢戦争のゲームをプレイ

 

ポケットモンスターは通信対戦ゲームの革命児ですが、そもそもポケモンはゲームボーイの側面の通信ケーブル専用コネクタが実装されなければ、開発そのものがなされなかったでしょう。何の役に立つか不明だけど可能性を信じて実装してみたゲームボーイ側面の謎の端子は、ゲームの世界に革命を起こす大発明になったのです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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